( 2013.10.01 )
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 北京市政府の広報が中国版ツイッター・微博に開設している公式アカウント・北京発布は9月29日、 「 北京市の空気は14年連続で改善している 」 と伝えた。 北京市で最悪レベルの大気汚染が発生しているなかでの改善発表に対し、中国の微博ユーザーから反発の声が多く寄せられた。

 北京発布によれば、1998年から講じてきた200以上の大気改善策によって、北京市の空気中の汚染物質は2012年までに全面的に減少した。 さらに二酸化硫黄や二酸化窒素濃度は国家基準に適合しており、吸入性粉じん濃度も12年に基準に達したという。

 しかし、9月29日に大気汚染が悪化し、呼吸器障害などを引き起こす微小粒子状物質 「 PM2.5 」 の1立方メートル当たり平均濃度が250マイクロミリグラムを超えるなど、極めて深刻な大気汚染が発生した。北京市政府の広報が 「 北京市の空気は14年連続で改善している 」 と発表する一方で、北京市環境保護観測センターは 「 大気汚染は深刻だ 」 としてマスクを着用するよう呼びかけた。

 中国の微博ユーザーたちからは 「 大気汚染が観測された日に改善の発表をするなんて、まさに “自分も騙し他人も騙す” だな 」、 「 窓を開けてみろよ! これがお前たちの言う改善の効果だぞ! 」 など、怒りの声や批判するコメントが多く寄せられた。

 皮肉を込めて批判するユーザーも多く、 「 ここ数日は重度の汚染が続いているなかで、こんなにも落ち着いて改善を主張できる点は本当に敬服する 」、 「 もしかしてオレの目に問題でもあるのか? 」 などの批判があった。

 中国では最近、事実ではない “つぶやき” が500回以上リツイートされると懲役3年が課されるという新たな司法解釈があり、実際に中学3年生が逮捕されている。 そのため、 「 大気改善なんてデマだろ? 500回リツイートされているのに捕まらないのか? 」 という指摘が非常に多く寄せられた。

 北京発布による “大気改善” に関する同つぶやきは、すでに1万回以上リツイートされており、 「 500回超えてるぞ! 早く逮捕しろ! 」 とのコメントも多かった。現実が反映されていない今回の発表には中国人も怒り心頭のようだ。