( 2010.12.03 )

 

 中国の大気汚染管理は今までにない圧力にさらされている。 特に、長江デルタ地域( 上海市、江蘇省南部、浙江省北部及び近海 )、珠江デルタ地帯( 中国珠江河口の広州、香港、マカオを結ぶ三角地帯 )の都市の空気の質は、オゾンやスモッグ汚染を特徴とする複合型汚染が日増しに深刻化している。

 中国環境科学院発表の報告書によれば、 「 珠江デルタ地帯、長江デルタ地域、北京、天津、河北省、四川盆地、瀋陽などの地域では、大気に含まれる微細粉塵が深刻に悪化している 」 という。 また、上海、広州、天津、深セン等の都市ではスモッグに覆われる日数が年間30%~50%に及ぶ。 中国では、人が吸引する微細粒子の国家基準値は年間1立方メートル当たり100ミリグラムと定められているが、これはWHO( 世界保健機構 )の定める基準の5倍にあたる。 中国は世界で大気汚染がもっとも深刻な国になった。




  「 スモッグはさまざまな伝染病の流行を拡大する働きがあり、長期間、このような大気の中で生活していると、人の抗体や免疫力は大幅に低下する 」 と専門家は警告する。 ある種の毒物が肺胞に溶け出し、あるいは血液の流れに乗って心臓を含む内蔵を傷つける。 もし、同一部位が繰り返し炎症を起こすと、ガン化する恐れもある。

 人は、毎日15立方メートルの空気が必要だ。 都市に住む人は吸塵器であり、ろ過器のようなもので、長期間になると微細粒子で体が汚染され、その危険度はチェルノブイリ原発事故の被害より重大だ。

 中国のほとんどの大中都市では、数億人が空気中の見えない殺し屋に接触していることになる。 2004年、中国の都市で大気汚染で亡くなった人は35.8万人前後、約64万人が呼吸器系、循環器系の疾患で入院している。 また約25.6万人が新規に慢性気管支炎に犯されている。