( 2009.06.06 )

  


 中国での、メラミン入り粉ミルク事件や違法炭鉱の爆発事故など中国全土で発生する考えられない事件の原因は、「中国人の基本的道徳観の欠如」だ。

 公務員による汚職、発がん性のある着色料の不正使用など、中国では実に様々な問題が頻発している。 政府が提唱する 「国のために命を捧げる」 「勇気をもって正しい行いをする」 といった類の大げさな道徳モデルは 「普通の人には決して真似できないもの」 である。 意味のない道徳教育が中国人全体の 「道徳観の欠如」 を招いている。

 中国人に必要なのは基本的な社会ルールを教えること。 中国には 「列に並ぶ」 「信号を守る」 「ぶつかったら一言謝る」 「トイレを流す」 などの常識的な行為すら出来ない人が多い。 決まりを守る人間は 「馬鹿だ」 という風潮すら存在する。 それなのにいまだ 「中国は礼儀の国」 などと本気で言っているから、世界中の笑い者になっている。



 中国人のマナーのなかで、会社のマナーが問題とされています。 それは、会社のものを勝手に持ち出すこと、監視されていればまじめに仕事をするのに、上司がいなければさぼって仕事をしないことが挙げられます。 職場の中での中国人のマナーのなさも経営者にとっては心配の種だそうです。
 また、汚職や賄賂も一般的となっています。 職権乱用はごく普通のことのようで、それをしないと損とまで考えているようです。
 そのため、人のために進んで奉仕すると言う精神は家族以外ではなかなか見られないようです。 お金持ちの人ならともかく、見知らぬ人に親切にするなどもってのほかだそうです。
 特にサービス業は最もレベルの低い仕事とされています。 そのため、そこで働く人たちはそうした軽蔑のまなざしで見られています。 そうした人に愛嬌や、サービス精神が見られないのも当然かもしれません。


 新幹線に乗った時のこと、10人ほどの中国人の旅行者が近くに座っていました。
 別の乗客が雑誌とゆで卵の入った袋を持っていたのですが、トイレに立ったすきに、中国人が持っていきました。
 中国人にマナーというものはないのでしょうか。 トイレから帰ってきた人は当然探しますが、見つかりません。
 一部始終を見ていた日本人が、中国人に対しどの様なイメージを持つか容易に想像できます。


 中国在住の日本人も、中国人のマナーの悪さには頭を抱えています。 例えば、道路でも遺跡でも関係なくどこでもつばやたんをはくことです。 彼らにとっては、自分の家以外はゴミ箱としか思っていないように見えます。 それも中国人のマナーが悪いとも思っていない。 確かに、日本人と中国人も清潔や、美に対する意識が違うのかもしれません。
 分析によると、そうした違いの根底には独特の思考パターンが関係しているようです。 日本では汚れないために対策を練る。 しかし、中国では汚れるのは仕方ないので、汚した後の処理をどうするかを重点的に考えると指摘されています。 そう考えると中国人のマナーはいたちごっこ。 中国人のマナーはその独特の思考パターンからなっていると考えれば、説明がつきます。
 中国ではそれが当たり前で、それでもいいかもしれません。 しかし、外国に行くなら、その土地のやり方を学び尊重することが大切だと思います。


 ファミリーレストランでの飲み放題に関する中国人のマナーについてです。
 ある中国人の客が自分の母親と家族を連れてファミリーレストランで食事をしていた時のことです。 お父さんが飲み放題のドリンクを注文し、それを家族にも飲ませようとしました。 子どもは日本の学校に行っていたため、頼んでいない人が飲んではいけないということを知っていたので指摘すると、父親は、一人が100杯飲んでも許されるのに、そのうちの何杯かを他の人に飲ませて何が悪い、と子どもをたしなめたようです。
 日本で教育を受けさせたことにすら後悔の念を抱いたといいます。
 こうした親から子への教育が独特の中国人のマナーを作っていくのかと思うと怖くなりました。


 中国には偽札がたくさん出回っています。 偽札をつかまされた人は、日本人のように警察に行ったりしません。 自分が損するのでその偽札を何とか使おうとします。 自分のことしか考えない中国人気質です。 商売している人やタクシー運転手はお釣りに混ぜて渡してくるので要注意です。 残念なことに中国人にマナーやモラルを求めるのは現状では難しいようです。





( 2012.07.05 )


 


 6月中旬、中国・山東省青島市は、観光客の多く訪れる一部の地区で、すべての公衆トイレに無料のトイレットペーパーを備え付ける試験的な措置を決定した。

 公衆トイレに無料のトイレットペーパーを備え付ける ― と聞いても、日本人にとってはあまりピンと来ないかもしれない。 しかし、中国の公衆トイレにはペーパーを置いていないところが非常に多い。 外出時は常に自分でペーパーを携帯するか、あるいはペーパーを提供している有料トイレを利用することが多くなる。 よって、 「すべての公衆トイレにトイレットペーパーを」 という試みが、いかに市民に歓迎されたか想像がつくだろう。

 山東省青島市の市南区では、今月1日から来年の6月30日までの1年間、区内の公衆トイレ24ヵ所すべてにトイレットペーパーを試験的に備え付ける。 効果次第では今後も恒久的に行うか、あるいは備え付け対象地域が広がる可能性もある。 このプロジェクトのために同区が投じたのは10万ロールのトイレットペーパー、金額にして150万元( 約1890万円 )だ。

 しかし、やはりというか、予想通りの事態が発生した。 利用者が必要なだけペーパーを利用してくれればいいのだが、多くの人が洗った手や顔、そして靴などを拭くためにこれを使ったり、帰り際にちぎって持って帰ってしまったりするケースが後を絶たないため、ペーパーの減りが以上に早いのである。 最もひどい場所では、1巻で270メートルのペーパーが、1日平均8~9ロールもなくなっていくという。

 「公共のものはタダだから無駄づかいしてもいいし、持ち帰ってもいい。 誰も管理していないので壊したっていい」。 こうした公共マナーの欠如は、誰もが気にも留めないほど日常にはびこっている。 よって、青島市の試みは間違いなく頓挫するだろうと記事は締めくくっている。

( 2012.05.21 )


  



 世界のトイレ事情を語るうえで日本と中国は外せない国だといえるだろう。 日本のトイレは世界でもトップクラスに清潔でキレイだが、中国は仕切りがないニーハオトイレでも知られているように、独特なトイレ文化があり、お世辞にも清潔とはいえないものばかりだ。

 2012年5月144日、日中経済ビジネス専門家の鄭剣豪ジョン・ジエンハオ氏は日本と中国のトイレ事情について、 「都会に限らず、田舎の村でもトイレが清潔に保たれている国は少ない。 日本はその数少ない国の1つだといえる。 一方、中国の首都北京市のレストランが立ち並ぶ東直門内大街は、遅くまで営業し夜食を提供する店が1000店以上ある繁華街だが、どの店のトイレも異臭が漂い見るに堪えないものばかりだ。 これが差というものなのかもしれない」 と自身のマイクロブログに意見を掲載した。





( 2010.12.01 )
「日本の国力」 は公衆トイレを見れば一目瞭然

 中国人ブロガーの “暗夜影武者”さん が自らのブログに 「トイレを見ればその国の国力が簡単に分かる」 とする記事を掲載し、日本人のトイレに対する考え方を評価している。

 ブロガーは、 「日本人の家の中には外国人が感服してやまない点が2つある」 とし、1つはキッチン、1つはトイレであると述べる。

 ブロガーは、中国人は炒め物を好むため、キッチンはいつも油でベトベトしており、汚いのが当たり前だと語りながらも、 「天ぷらなどは中華料理よりも油を使うにもかかわらず、日本のキッチンはとても清潔である」 と紹介。

 続けてブロガーは日本のトイレについて評価し、 「日本のトイレは非常に清潔で、最大の特徴は 『におい』 がない点である」 と紹介。 さらに、日本人は新聞紙などで尻を拭く習慣はなく、トイレットペーパーを直接流しても問題はないとし、 「中国人観光客が多く訪れる浅草などでは尻を拭いたトイレットペーパーを便器の付近に捨てる中国人観光客がおり、日本人を困らせている」 と紹介した。

 さらに、日本の公共トイレは日本人の道徳意識や裕福さ、管理能力の高さを示すものさしであると主張、 「日本人は公共トイレに漏水があったり、においがあったりすれば、すぐに管理側に苦情を言うだろう。 日本人はトイレに清潔さと便利さをきわめて高い水準で要求しており、日本政府も人びとの要求水準を極力維持している」 とし、日本の国力がトイレから見て取れると紹介した。



( 2014.06.09 )


 中国新聞網は記事 「ニューヨーク華人の “奇妙な行動”=バスを待つ間に付近のオフィスビルからトイレットペーパーを持ち出す」 を掲載した。

 米ニューヨーク市フラッシングのオフィスビルで奇妙な現象が起きている。 あらゆるトイレからトイレットペーパーが消失しているのだ。 用を足した後に気づいたビジネスマンが 「今すぐ紙を持ってきてくれ!」 とSOSの電話をかけることもしばしばだという。

 この奇妙な現象の原因はなにか? その答えは中国人だ。 フラッシングにはカジノ行きシャトルバスのバス停があるのだが、 中国人が待ち時間に近くのオフィスビルに入り込んで用を足し、 ついでにトイレットペーパーを持ち帰ってきてしまうのだという。

 当初の被害者は1階のレストランだったが、 こちらはトイレに鍵をかけ、 お客さんにだけ使ってもらうようにしたため問題は解決。 行き場に困った中国人たちは上階のオフィスフロアへと入り込んでいった。

 自衛のためにダイヤルロック式の鍵が付けられたが、 そこはネットワーク社会の中国人。 解除用の番号が記されたメモが出回ってしまい何の役にも立たなかった。 不特定多数が使うトイレだけに普通の鍵を付けるわけにもいかず、 お手上げ状態だという。





( 2013.08.08 )



 2013年8月6日、米華字紙・世界日報は米国に定住する中国人のマナーの悪さに関する記事を掲載した。 住宅区の敷地内に設置された共用の施設で、中国人の傍若無人な振る舞いが米華人全体のイメージを損ねているという。

 米国に定住する中国人が日増しに増える中、南カリフォルニアの住宅区敷地内にある、プールやジムといった共用施設で中国人を見かけることが多くなった。 共用施設のプールは貯水池としても機能しており、定期的に水が交換されているが、住民が協力し合わなければ、清潔な状態は保てられない。 通常、プールに入る前は更衣室でシャワーを浴びるのが決まりだが、 中国人は服を脱ぎ汗だくのままプールに飛び込む。 中にはシャワーを浴びる中国人もいるが、 備え付けの石鹸で下着を洗い、 ほかの利用者に迷惑をかける事態も発生している。 公共の場において大声で話すのも中国人の悪い習慣の1つだ。

 さらに、少数ではあるが、 プールの中で子供に用をさせる者や、 禁煙区域で平然とタバコをふかす者、 共用プールに備え付けられているタオルで靴をふくなど者なども目撃されている。 数こそ少ないが、 1度の発見でも華人全体のイメージを落とすには十分だ。








 米国の一部地域のスーパーマーケットでは、 現地に住む華人の中年女性などが 「試食」 などと称して売られているフルーツなどを無断で食べ、 代金を払わない行為がしばしば見られるという。 同じ中華系の人々が 「恥ずかしい行為」 と批判している。

 報道によると、 ある華人女性がカリフォルニア州南部のサンガブリエル・バレー地区のスーパーで見かけた華人の2人組の女性たちは、 売られているスモモの袋を開けて良く熟れたものだけを選んだり、 食べたりしていた。 店内を回りながら袋の中のスモモをほぼ食べつくしたという。

 また、別の女性が見かけた若い華人女性は、 パック詰めのブドウを 「甘いかどうか分からないから試食が必要」 といって抜き取り、 子どもにも食べさせていた。

 これらのフルーツは試食用ではない。 米国のスーパーでも飲み物を飲んでから会計するといった行為は見られるが、 金を払うのだから店も被害はない。 しかし華人たちの行為は店に被害を与える。 見かけたある女性は、 「そういうことは中国人の店でやってほしい。 西洋人の店でやれば、華人のイメージが悪くなる」 と、 批判していた。





( 2013.08.20 )
便
 

 2013年8月20日、中国・北京市にあるホテルの従業員が客室用バスタオルで便器を清掃し、そのタオルで客室内の備品であるカップなどを拭いていたことが明らかとなり、問題となっている。

 問題のホテルは、同市朝陽区にある北京美豪富邦酒店。 この事実は読者から寄せられた情報により、ホテルに客室清掃員として潜入した同紙記者の取材で明らかとなった。 記者が客室清掃員として実習を受けていた際、指導役のスタッフは雑巾代わりにバスタオルで便器や床を清掃し、そのタオルでカップも拭いていた。 掃除に使ったタオルは洗濯後、客室用の備品として再び配置される。

 19日、同ホテルの周嘉ジョウ・ジア総支配人はこの件について謝罪、ホテルを管理する陝西美華酒店集団と管理層が調査を行っていることを明らかにした。 そして、客室用タオルを雑巾代わりに使っていた件は、個別のスタッフの行為であって、それらのスタッフは規律違反により停職処分にしたと弁明。 また、事件発生後、清掃に使用する雑巾を用途別に色分けし、客室清掃員に対する指導を徹底、今後二度とこのような事態が発生しないよう改善措置を取っていることを強調した。

 発覚後、北京市の衛生監督部門は調査に乗り出した。 朝陽区衛生監督所の衛生監督員がホテルの衛生検査を実施。 検査内容には、客室備品の消毒やスタッフの育成訓練状況のほか、備品の細菌検査などが含まれ、早ければ1週間後には結果が判明する。 また、同ホテルは現在ランクを示す等級として3つ星を掲げているが、記者が北京ホテル協会のランク評価部門に確認したところ、このホテルの記録はなかった。 北京市観光委員会では各部門に通達を出して、同ホテルがランクを偽って虚偽の宣伝を行っていた疑いで合同調査を進めている。


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( 2015.04.24 )
宿便
   




 2015年4月24日、中国浙江省杭州市のホテルで隠し撮りされたホテル清掃員の行動に、中国のネットユーザーが騒然としている。
 中国江蘇省杭州市のテレビ局、杭州電視台がこのほど、市内の複数のチェーン経営のホテルで、清掃員が宿泊客用のタオルを使って浴室の床や洗面台、便器などを拭き、清掃していることが分かったと報じた。

 同テレビ局は 「市民監督団」 と題した番組の中で、記者が隠しカメラで撮影したとみられる画像を紹介。 あるホテルでは清掃員が客用のタオルを使って床や便器を拭き、同じブラシを使って洗面台と便器を清掃していた。 また別のホテルでも客用のタオルで洗面台と便器を拭いていたという。

 衛生当局が発表した 「ホテル業衛生規範」 にはホテルの清掃道具は専用の物を使って相互の感染を防ぐようにする、との規定があり、番組で指摘されたホテルの清掃方法はこれに反する。 放送を見たインターネット・ユーザーたちからは 「気持ち悪すぎる」 といった声が上がっていた。

 現場となったのは、チェーン展開している名の知られたホテルで、清掃員が宿泊客用のタオルで床やトイレを拭いている様子が中国版ツイッター・微博ウェイボーで紹介された。 この取材を行った中国メディア・新浪は 「自分のタオルを持って行く方が安心だ」 とコメントしている。

 この情報に、中国のネットユーザーは以下のようなコメントを寄せている。
気持ち悪い。 シーツもきっと同じように使われているね。
あのビジネスホテルでしょ?
5つ星のホテルだって同レベルのことをやっている。
とっくに知られたことだよ。 歯ブラシやポットも全部汚れている。
ホテルだけでなく、大部分の飲食店だってこんな調子。 汚れた物を食べたってせいぜいおなかを壊すくらいだからそんなに気にしてないんだ。
中国だけじゃなく、世界中のホテルがこうなんじゃないの?
隠し撮りした記者のモラルの方を疑う。 やり過ぎだ!
本当は宿泊客の入浴しているところを撮りたかったんじゃないの? 偶然これが映ってしまったんだ。
わざわざ 『自分で持って行った方が…』 って教えてくれなくていいよ。 言われなくても分かっている。 中国の公共の場所に 『清潔』 って言えるものなど存在しない!




( 2018.11.27 )

      ……


 SNSを通じて中国全土で騒然となった五つ星高級ホテルでの清掃の実態 ――。 清掃スタッフが客の使ったタオルでコップやトイレを拭いていたという衝撃映像だが、この背景には中国の現代社会が抱えるさまざまな問題点が存在している。

瞬く間に中国全土に拡散された高級ホテルでの清掃の実態


清掃スタッフが汚れたタオルでコップを拭いている動画の様子清掃スタッフが
客が使用した汚れたタオルでコップを拭いている動画の様子
 先週末、中国版ツイッター微博にアップされた動画は中国全土に衝撃を与えた。 瞬く間に拡散され沸騰した。 ネットでは炎上したくさんのコメントが溢れ、世間を賑わせた。

「ショックだ、気持ち悪い!」 「目からウロコ!酷すぎる …」 「吐き気がした、言葉がでない」 「表面だけきれい、中身は汚い、今の世の象徴かもしれない」 等々……。

 これは、日本のマスコミにも報道されたので、ご存じ方も多いであろう。

 中国のある有名なネットユーザーが高級ホテルの清掃の実態を暴露した内容である。 そのネットユーザーは仕事上、1年の多くをホテルで過ごすという。 ある日、偶然に外出先から部屋に戻った際、清掃スタッフが汚れたタオルで、コップを拭いていたのを目撃した。 以来、2ヵ月をかけて部屋に隠しカメラを付けて実態を調査したものだ。

 動画の中では、ホテルの清掃スタッフは客が使っていたタオルで浴槽や便座、便器の裏、洗面台、床などを拭き、そして同じタオルで歯磨きコップやコーヒーカップまで拭いていた。 あるスタッフは、客室のゴミ箱の中から、使い捨て用のコップのふたを拾い出し、着ている制服のすそで拭いた後、備え付けの場所に戻した。

 残念なことは、動画にあった14のホテルに全て同じことが起きていたことだ。 これらのホテルは1泊当たり日本円にして3万5000~8万円の五つ星の高級ホテルばかり。 世界に名を馳せるリッツ・カールトン、シャングリラ、シェラトン、コンラッドフォーシーズンズなどの世界的な有名ブランドホテルも軒並み全滅となった。

 この類の話は今始まったことではない。 昨年末には、ハルビンのシャングリラホテルで、従業員がトイレを掃除するブラシでコップを洗い、一時騒然となったのは記憶に新しい。 その後ホテル側が謝罪声明を出した。

 今回、中国全土で激震のように話題となったのは、政治や経済の中心である北京や上海の有名な高級ホテルでも同じようなことが起こったからだ。 動画が発表されてまもなく、名指しされたホテルは一様に反応し、 「週末であり関連部署の危機管理部が休みのため、週明けにきちんと調査し、報告をします」 との発表があった。

 ホテルではこのような悪い噂が多いせいか、周りは皆、ホテルを利用する時には、お風呂は絶対に使わず、シャワーだけというのが決まりごとである。

 その理由は 「浴槽は不衛生で、誰がどんな風に使ったのかは分からない」 からだ。 「変な病気を移されるのが怖い」 と、特に女性たちが口を揃える。 わざわざバスタオルを持参する人も少なくない。


人手不足で生じる深刻な教育不足 苦情に追われるホテル支配人

 なぜ、このような不祥事が後を絶たないのか。

 まず、挙げられるのが、近年の労働人口が減りつつあり、働き手が著しく不足していることだ。 2015年から毎年1000万人の労働力人口が減り続いているという統計がある。 この状態が10年以上も続くに加え、少子高齢化社会が進み、10年先には労働力人口が総人口の10分の1にまで激減するとも指摘されている。

 中国の経済がこれまで急速に発展してきた要因の1つは、内陸から出稼ぎ労働力が豊富で、しかも賃金が安かったからだ。 近年経済が一段落して都会のインフレが進み、生活コストが年々高騰してきたゆえに、都会で働くメリットが少なくなった。 サービス業などの労働集約型産業や過酷な労働を強いられる職場はどこも人手が不足している。 当然、これはサービスの低下にもつながる。

 体験した具体例を挙げよう。

 中国に出張した際、同じホテルを利用することが多い。 フロントやスタッフとも顔見知りであり、いろいろと話を聞く機会がある。

 そこで最近、強く感じるのが従業員の教育不足だ。 例えば、数ヵ月前、上海都心一等地の老舗となる五つ星ホテルに連泊した時の出来事である。

 洗面台に置いていたコンタクトレンズ用のケースが連日無くなっていたのだ。 たまたま予備もあり、多めには持参していた。 とはいえ、毎日同じことが起きたので、耐えかねて支配人に訴えた。

 その後、ホテル側が調べて支配人から返事がきたのだが、その内容に驚愕した。

 なんと清掃スタッフはコンタクトレンズ用ケースなるものを今まで見たことがなく、 「コンタクトレンズ用のケースとは知らず、ゴミと思って捨てていた」 とのことだった。

 そして、支配人は続けた。

「以前は、清掃スタッフを募集すると、3ヵ月間の研修期間を設け、さまざまな教育研修と練習を重ねて初めて、仕事の現場に送り出したものです。 しかし、今では募集しても人が集まらないため、わずか1週間の研修で、すぐ働いてもらわないと間に合わない。 ゆえに、教育が不十分であり、お客様から苦情が増え、対応に追われて疲れている」 と ……。

 私は「え!?」と驚いた。

 苦情を言ったつもりだったのに、逆に支配人から愚痴をこぼされる始末だった。


高級レストランのコーヒーなのにカップにスプーンを入れた状態で配膳

 こんなこともあった。

 先日、別の上海の五つ星ホテルの高級レストランでのことである。 コーヒーを頼んだら、コーヒーのカップにスプーンを入れた状態で配膳されたのだ。 今どきの都市部の高級レストランでは絶対にありえない行為であろう。

 これも 「研修時間が短く、教育不足の問題なのだろう」 と思った。

 今、中国の都会のホテルで清掃従業員として働いているのは、ほとんどが農村部から出てきた50代の女性たちだ。

 彼女たちは十分な教育を受けたことがなく、都市部と農村部の 「経済格差」 が生活習慣にも間違いなく反映されている。 その 「習慣」 が五つ星ホテルに泊まるような経済力のある人々とは、違う点が多々あり、マナー教育や研修も満足に受けられていないため、改善されていない点は否めない。

 一方、ホテル側も経営面から、なるべく低賃金で人を雇い、コストを抑えたいと考える。 また、清掃業務は外部委託することが多いので、目が届かないのだろう。


経済発展につれて開く 「貧富の差」

 そもそも、1人の従業員は朝8時間から夜6時までの10時間勤務で、二十数部屋を掃除しなければならない重労働である。 月給はおよそ3000~4000元( 約5万~7万円 )とされる。 1泊の宿料料金は清掃従業員の1ヵ月の給料に当たる。

 ごく一部ではあるが、 「同じ人間なのに、この人生の雲泥の差が腹立たしい」 と、報復ともいうべき行為に及ぶ人がいる。

 経済発展につれ、だんだん開く貧富の差——。

 社会の分断化と固定化は進み、このような心理を持つ人々は今後も存在し、社会に不安定な要素を与えることになるだろう。

 事実、専門家らは、今回の件は 「単なる 『衛生問題』 として片づけてほしくない。 根本となる社会の構造上の問題を解決しなければ状況は変わらない」 と話す。

 ちなみに、動画が公開された翌日、早くも多くのホテルが清掃のずさんさを認め、従業員の教育を強化するとの声明を発表した。 政府関連部門も速やかに動き始めて15日から立ち入り検査に乗り出した。


お金を払っているのに受けるべき満足なサービスが受けられない

 先日、上海郊外でかつて採石場だった地形を利用し、高さ88メートルの崖に沿って奇抜なホテルが建てられ開業した。

 1泊の最低料金は3394元( 約5万5000円 )、テーマパークも併設されていると報道された。

 このニュースはタイミングよく、今回の暴露動画と重なったことで、

「外見がいくら豪華で奇抜でも、一番基本のサービスが伴わないと本末転倒だ」
「( このホテルに泊まる際に )バスタオル、コップを持参することがお忘れなく」

 等と、 “皮肉の声” がネット上に溢れている。

 今後も中国ではホテルを含むサービス業に対しての不信感が続くだろう。

 相変わらずネット上では、

「五つ星でさえこんな状況だから、何を信じればいいのか」
「まずはお湯を沸かす、そのお湯でコップなど一通り消毒する。 そして、枕もタオルも、使い捨てのシーツも持参しよう」

 などの書き込みが多く残されている。

 お金を払っているのに、受けるべき満足なサービスが受けられない。

 むしろ逆に、いろいろと対策で手間をかける事態となり、身も心も落ち着かない ……。

 まさにこれは現代の中国の現実であり、社会像であるかもしれない。





( 2012.07.06 )


 


 中国広東省東莞市のスパ施設で、女子更衣室の監視カメラの映像が受付ロビーで生中継されていることが発覚し、女性利用客に衝撃を与えている。

 このスパ施設は同市南城区の 「健康活水世界」。 女子更衣室に設置された監視カメラの映像が、あろうことか受付ロビーに置かれた液晶テレビで完全生中継されていた。 テレビ画面は16分割されており、館内に設置されたすべての監視カメラの映像が一目瞭然。 もちろん、男女問わず誰でも自由に見ることができる。

 画面には水着に着替える女性の裸体がモザイクなしでバッチリ映し出されており、かなり衝撃的。 更衣室には 「監視カメラが設置してあります」 との断り書きがあるものの、その映像が衆人の目に留まる場所で生中継されるとはどこにも書いていない。 試しに女性客6人に聞いてみたところ、全員がこの事実を知らなかった。

 施設側は 「監視カメラの映像を公開すれば、窃盗被害がなくなると思った」 と説明。 生中継を始めてから2年ほど経つが、 「クレームを受けたことはない」 とのこと。 男子更衣室の利用客は見られることを意識して、カメラの前でわざわざポーズをとる人もいると反論している。 だが、ロビーでは生中継を食い入るように見ている男性客の姿も。

 ビックリしたのは女性客だ。 「自分の裸が丸見えだと知っていれば、利用しなかった」 「映像がネットに流されたらどうするのか」 などと怒り心頭の様子。 地元警察も 「プライバシーの侵害にあたる。 証拠を提出してもらえば立件できるし、裁判所に訴えてもよい」 との見方を示している。





( 2012.05.25 )

  


 中国江蘇省南京市で20日早朝、素っ裸になって川で体を洗う中年女性が目撃された。

 歴代の6つの王朝が首都を置いたことから、 「六朝古都」 と呼ばれる南京市には、城壁に沿って造られた護城河( 日本のお堀にあたる )が流れており、風情を感じさせる。 ところが、その護城河のほとりで、20日朝6時( 現地時間 )ごろ、中年女性が突然、全裸になり、 “入浴” を始めた。

 目撃者の話によると、この女性は何の前触れもなく突然、全裸になり、水に入っていった。 最初は自殺するつもりかと思ったが、そのうち、体を洗っているのに気付いた。 散歩を楽しむ人が大勢行き来する中、羞恥心のかけらもない様子。

 通りがかった通学途中の男子生徒が女性に気付き、慌てて顔をそむける場面も。 そのうちに1人の女性が 「公共の場でそんなはしたない真似は止めなさい!」 と大声で注意すると、女性は慌てて服を着てその場を離れたという。





( 2014.11.22 )

  

 18日、中国のネット掲示板に、現役女子大生を名乗るユーザーが 「愛人にならなかったら、私たちは何をすればいいの?」 と題した文章が投稿された。
 最近、ネット上に出現した 「女子大生の愛人仲介サービス」 に世間は驚いているようだが、女子大生にとっても大学側にとっても特に目新しいことではない。 今や女子大生は愛人として引っ張りだこ。 男子学生の愛人も登場したほどだ。

 女子大生が愛人になる理由はただ1つ。 お金のためだ。 彼女たちは愛情には飢えていないが、お金には飢えている。 彼女たちにとって若さとは資本であり、これを使って金を稼ぐことに何の抵抗感もない 女子大生の愛人契約は時間給契約と短期契約、長期契約の3種類があり、運が良ければ相手の男性と結婚にこぎつけることも。

 女子大生の就職難は深刻な状況にあり、多くの学生が仕事に就けずにいる。 「愛人にならなかったら、私たちは何をすればいいの?」 と言い切る女子大生にとって、愛情や貞操、純潔よりもお金の方が大事なのだ。

 女子大生が愛人になるのを止めることはできない。 彼女たちは子どもではない。 何を言われようとも、自分のやりたいことをやるはずだ。 自分が何をやっているのかをよくわかってはいるが、それを後悔するのはあと何年か経ってからだろう。

 中国のネットユーザーはこうした女子大生の考え方に 「ふざけるな!親のことを考えろ」 「何のための大学なんだ」 「もう大卒の女性とは結婚できない!」 などと怒りの声を上げている。





( 2015.05.08 )

 



 中国湖北省武漢の地下鉄駅に設置されている冷水機で足を洗う若い女性が目撃され、その画像がネット上で公開された。

 目撃されたのは武漢地下鉄4号線の五里トン駅内とみられる。 4日、これを見たネットユーザーからは 「この女性は家でも冷水機で足を洗っているのだろう」 「なんというマナーの悪さ。 しかも近くで小さい女の子がみている」 などの批判が相次いだ。

 武漢の地下鉄では同駅に限らず、冷水機でのマナー違反行為が後を絶たず、痰を吐く人や手を洗う人が多いという。





( 2016.06.26 )

   尿
    


 6月16日、待ちに待った上海ディズニーがオープンした。 3時間の交通圏内には3億3000万人が住んでおり、広さは東京ディズニーランドの1.8倍。 これで499元( 約8000円 )は、高いのか安いのか ……。

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 オープン後、最初の週末の朝8時、開園時間に合わせてディズニーの正門に向かうと、もう長い行列が出来ている。

 まず、手荷物検査を受けてから、予約番号が印字されたメール( あるいはディズニーの予約ページをプリントした紙など )を見せなければいけない。 係員が書かれた番号をパソコンに打ち込み、初めてパスが発券される。 ところが、そこへ予約もないのにやってきた中年男性がゴネはじめる。

 「家族でせっかくここまで来たんだ。 お金を払うから入れてくれよ!」

 もちろん、係員は断るのだが、男性のネバること。 お蔭で並んだ列はストップである。 結局40分待たされた。 門をくぐると正面にはミッキーマウスの銅像があって、やっとディズニーに来た気分になる。




 とりあえず 「七人のこびとのマイントレイン」 というアトラクションに入ってみる。 行列は2時間待ち。 だが、すぐにズルをするファミリーが現れた。

 「列の先に家族がいるんで」

 と行列をスルーして行くのだ。

 「ちょっと!あんたたち並びなさいよ」

 後ろにいたオバさんが怒鳴るが、聞こえないフリ。 見慣れないやりとりに最初から緊張が走る。




 次は 「アナと雪の女王」。 これは劇場型のアトラクションで、皆シアターの前に並ぶ。 ところが、子供がやってきてスルスルッと一番前に立つではないか。 入場が始まると、子供の後を追うように親たちが我先に入ってゆくのである。

 実はこれ、上海ディズニーの割り込みで一番多い手口だ。 まず子供を一番前に立たせ、それを追うように父親がダッシュ、そして母親が続き、ちゃっかり良い席を取ってしまう。 いつのまにか一番後ろになってしまった。

 「アナと雪の女王」 はミュージカル形式のショート・ドラマ。 ところが、始まって間もなく、あちこちから携帯の着信音が。 しかも、ムードぶち壊しの中国歌謡である。

 どこへ行ってもこの調子なので、軽食を買いに売店へ。 日本でも売っているミッキーまんが35元( 560円 )。 でも、これって東京ディズニーランドだと450円だったはず。 ペットボトル飲料は、ほとんどが約250円。 だが、上海っ子は買わない。 トイレそばの無料の水場には長い行列が出来ていた。

 ハーッ、疲れた。 もう帰ろうと出口に向かうと、突然、下半身丸出しの子供が目の前を駆け抜ける。 なぜか走りながらオシッコをしているではないか。 だが、親は笑っていて誰も注意しない。 ふと植え込みを見ると、掃除のオジサンの横で、男の子がこれまた立ちション。

 「こっちでしなさい」

 優しそうなオジサンは別の植え込みの場所を教えていた。

 土産屋の前にいた40代の男性に聞いてみる。

 「子供も喜んでいたから来て良かったよ。 行列の割り込みが多い? 今日は大体の人が並んでいたじゃないか」

 そうか、ここは中国だった。





( 2017.06.27 )

    



 上海( Shanghai )の空港で27日、乗客の一人だった80歳の女性が、幸運を祈って航空機のエンジン目がけて硬貨を放り投げ、数時間もの遅延を発生させる出来事があった。

 女性は上海浦東国際空港( Shanghai Pudong International Airport )で警察により拘束されるとともに、他の乗客およそ150人も同国南部の広州( Guangzhou )へと向かう予定だった飛行機から降ろされた。

 女性は駐機場で搭乗する際、硬貨9枚を中国南方航空( China Southern Airlines )機のエンジンに向けて放り投げたという。

 空港警察の話によると、女性が投げた硬貨のうち8枚は標的を外れたが、1枚はエンジン内に入り込んでしまった。 その様子を見ていた他の乗客が当局に通報し、事態が発覚した。

 北京青年報( Beijing Youth Daily )の報道によると、女性は夫と娘、義理の息子と旅行中だったという。



エンジンに硬貨投入だけじゃない あり得ない飛行機トラブル特集

 中国・上海の空港で、乗客の一人だった80歳の女性が幸運を祈って航空機のエンジン目がけて硬貨を放り投げ、6時間近くの遅延を発生させ、警察に身柄を拘束される出来事があった。 警察はその後、高齢であることを理由にこの女性に対してこれ以上の措置を取ることはないと発表したが、中国のネットでは非難の声が続出している。

 これまでに、あり得ない理由で飛行機の離着陸が遅れたか、出発地に引き返した世界各国の事件をまとめてみた。


乗客に降ろされた酔っ払い機長

 ロシア・モスクワ( Moscow )の空港で、米ニューヨーク( New York )行きのアエロフロート・ロシア航空( Aeroflot Russian Airlines )の旅客機の機長が離陸前に酒に酔っているように思われたことから、乗客らから降機させられる騒動があった。

 ロシアの英字紙モスクワ・タイムズ( Moscow Times )の2009年2月の報道によると、事件の発端となったのは、機長による離陸前の機内アナウンス。 乗客だった一人は 「すぐに 『こいつは酔っている』 と思った。 ろれつが回っておらず、何語を話しているのかさえ分からないほどだった」 と語っている。

 乗客らの要求で操縦室から出て来た機長の顔は真っ赤で、目は充血し、足元はふらついていたという。

 機長は交代させられ、出発は遅れたものの、その後、同便は無事に離陸した。


カレー粉で火災感知器作動

 2009年6月、ドイツ・フランクフルト( Frankfurt )行きのインド国営航空エア・インディア( Air India )の旅客機の貨物室で火災が発生したとの警告がコックピットに表示されたため、機長らが消火装置を作動させ、同便はインド・ムンバイ( Mumbai )に引き返した。 エンジニアが原因を調べてみたところ、火災感知器が反応していたのは、なんと、かばんから飛び出したカレー粉。

 カレー粉入りのかばんを機内から降ろした後、同機は12時間遅れで離陸した。


他の乗客に迷惑なほどのエロチックな踊り

 2011年8月、ロシア・モスクワ発・英ロンドン( London )行きの旅客機で早朝、ロシアのタタルスタン( Tatarstan )共和国出身の泥酔した女性客( 39 )がエロチックな踊りを始めた。

 ロシア通信( RIA )によると、乗務員は他の乗客に迷惑になっていると判断し、引き返すことに決めた。 女性客は空港で身柄を拘束された。


ハチにやられた飛行機

 ヘビ、ネズミ、サソリ ―― いずれも、飛行機の離陸を妨げてきたことで知られる生き物だが、2016年1月、インドネシアのスマトラ( Sumatra )島から首都ジャカルタ( Jakarta )に向かうガルーダ航空( Garuda Indonesia )の旅客機の離陸を4時間遅らせたのは1匹のハチだった。

 重要な機器にハチが挟まり、機体の制御に問題が生じたのだ。


着陸中に機長の義手が外れる!?

 2014年2月、英国の格安航空会社フライビー( Flybe )の英バーミンガム( Birmingham )発の旅客機がベルファストシティ空港( Belfast City Airport )に着陸する際、機長が装着していた義手が外れたため一時的にコントロールを失う出来事があった。

 乗客47人を乗せていた同機が着陸体勢に入ったところ、機長の義手が操縦桿の特殊な留め具から外れたため、機体は着陸の際に大きく揺れたが、負傷者は出なかった。

 フライビーは、雇用の機会均等を実施する企業であることを誇りにしているとのコメントを発表した。


機長「私には着陸する資格がないんです」

 2008年、英カーディフ( Cardiff )発のフライビーの旅客機が目的地のフランス・パリ( Paris )のシャルル・ドゴール( Charles de Gaulle )空港に着陸する直前、30年の操縦経験を持つ機長が、自分には霧の中で 「着陸する資格がない」 と機内放送して乗客を仰天させた。

 同社の広報担当者によると、機長は濃霧で着陸するために必要な訓練を修了していなかったという。

 結局、同便はカーディフに引き返したが、英民間航空局はこの事件について、 「極めて異例だが、おそらく前例がないわけではない」 と述べている。





( 2018.10.19 )

     


 無賃乗車、座席占領 ……。 中国では最近、鉄道の駅や車内での迷惑行為やトラブルの映像がSNSに投稿され批判が起きる。 反響の大きさに国営メディアも反応した。

次から次へと改札を ”くぐる” 人たち

 8月、上海の地下鉄の駅で自動改札のバーの下をくぐったり、這って中に入る “無賃乗車” の様子が相次いでSNSに投稿され批判の声が上がった。 駅が監視を強化すると、映像に映った2人が改札をくぐるのを発見。 2人は罰金90元( 約1500円 )を命じられた。 ちなみに地下鉄初乗り運賃は3元だ( 約50円 )。


「娘はいらない あなたにあげる」

 SNSに江蘇省の駅の改札で泣いている幼い女の子の映像が投稿された。 改札で駅員が、女の子に子供用切符が必要かどうか身長を確認しようとすると、女の子の母親は一人で改札を出て立ち去ってしまった。 母親は子供の切符を買っておらず、駅員に 「みんな切符を買っていないのに、なぜうちだけ捕まるのか。 娘はいらない、あなたにあげるわ」 と言い放った。 長時間説得され、さすがに娘を連れて帰ったが 「運賃を払わないのは私達だけじゃないでしょ!」 と不満を言い続けた。


相次ぐ座席占領

 最近、映像が拡散し特に話題となったのが高速鉄道での “座席占領” だ。

 今年8月、他人の席に座った32歳の男性は、乗務員らの説得にニヤニヤ笑いながら 「何らかの原因で自分は立てない」 「( 目的地に着いたら )車いすで動くよ」。 この映像が拡散し、批判の嵐に。 男性は翌日、SNSで謝罪し罰金200元( 約3300円 )、6か月間乗車禁止になった。

 9月には、32歳女性が勝手に窓側の席に座り 「座席の背もたれに番号が書いていない!」 とわめき散らして座り続け、罰金200元( 約3300円 )と6か月間の乗車禁止措置に。

 また別の70歳女性は、 「腰が痛くて動けない」。 座るはずの男性に 「若いから立っていなさい」。 女性は乗車券を持っていなかった。

 さらには、2等席の切符でビジネスクラスに座り、 「高血圧があるので、移動するのが無理です」 と乗務員に言い張る男性の映像も拡散した。


「国民性ではない」 国営メディアが “言い訳”

 相次ぎ問題になる座席占領になぜもっと厳しく対応しないのか、という批判の声もあがり、広東省の鉄道局では今年12月から座席占領を禁止する条例の施行を決めた。 違反者情報を共有し、罰則を与えるとしているが、本当に防げるのかという指摘もある。

 社会的議論が起こる中、国営メディア “環球時報” が論評記事を掲載。
 「2016年の高速鉄道の乗客は15億人。座席占領が3~5人相次いだとして非常に少なく、 “国民性” や “普遍的素質“ とは言えない。 中国は社会のハード面が早く発展したが、人間の心理や習慣などソフト面は同時に発展しておらず悪い現象が起きて来た」 と、国民性ではないことを強調した。

 様々な問題が明らかになるのは、誰もがスマホで撮影しSNSに投稿できる時代になったからだ。 国民性かどうかはさておき、中国では、座席占領に限らず行列に並ばない、割り込む、譲らないなどの行動は元々ある話だ。 自分の利益のために主張したりごねたりは、中国で暮らしているとしょっちゅうでくわす。 人間も多いし一定の厚かましさは必要なのか、とさえ思うこともある。

 私自身も、高速鉄道で座席占領を見たことがある。 女性が 「自分の席だ」 と指摘すると、 “席をのっとった” 女性は仲間とトランプをしていて 「別の席に座っても同じではないか」 と粘っていた。

 今回、明らかに問題なのに頑として譲らないのは、確保した席は譲らない、強制的に排除されないのでゴネたら何とかなる、などの気持ちのほか、一度開き直ってしまったので引き下がれないという “メンツ” の問題もあるのか、とも想像した。


”乗車&搭乗禁止” 処分へ

 座席占領に対する “乗車禁止” 処分では、今年5月に始まった制度がある。 鉄道や航空機で不正や喫煙など問題を起こした人物を一定期間 “乗車&搭乗禁止” にするものだ。 「信用中国」 というサイトに、名前と身分証番号の一部を記載した “ブラックリスト” が公表される。 座席占領した男性の名前も、リストに載った。
 悪質行為とはいえ、政府が個人の信用情報をネット上で晒すシステムに疑問も感じるが、中国では普通にみられる。 街のバス停の広告モニターなどには、信号無視した人の顔写真が映っている。

 悪質行為が投稿されネットで炎上、メディアも取り上げ社会的な議論が高まる事例は後を絶たない。 それが改善のきっかけや抑止効果になることは悪いことではないが、座席占領の様子が投稿された男性は、ネット上で名前や大学名など個人情報を暴かれ、社会的制裁を受けた。 日本でも、ネットで “炎上” することはよくあるが、中国では、世論が不正や問題行動に対して厳しさを増してきているようにも感じる。