( 2012.03.22 )

 


 中国安徽省亳州で、暴漢に襲われ倒れていた女子高生( 18 )が警察官に 「 凍死したホームレス 」 と判断され、その後生きているのに遺体として溝に捨てられる事件が起きた。 女子高生は命は助かったが、インターネット上では 「 こんな人たちに公務を任せて、国家に希望などあるのか 」 などと警察の失態に批判が殺到している。

 地元紙によると、女子高生は11日夜、自宅から約3キロ離れたバス停から徒歩で帰宅途中に何者かに襲われた。 12日夕、通りかかった村人が、衣服が乱れ、顔面から血を流して溝に倒れている女子高生を見つけて警察に通報した。

 しかし、駆けつけた警察官は生死を十分確認せず、女子高生の顔が汚れていたことなどからホームレスが凍死したと判断。 救急車も呼ばずに地元政府の民政局に連絡し、民政局の担当者は火葬場に運ぶ手配をした。 集まった村民が 「 まだ息をしている 」 と訴えても聞き入れられなかったという。

 民政局の手配を受けた遺体運搬車の運転手は、実際には火葬場に運ばずに、約10キロ離れた別の村の田んぼの溝に女子高生を遺棄。 13日午前になって村人が発見し、警察と救急に連絡した。 その後の調べで、女子高生の頭部に鈍器で殴られた痕があることが分かり、警察は刑事事件として捜査を始めた。 女子高生は気温0度近い屋外に2晩も放置されたが、一命は取り留めた。

 捜査当局は死亡と判断した警察官と民政局の役人ら計4人を拘束した。 中国では戸籍のないホームレスも多く、行き倒れた人が公的部門にぞんざいに扱われるケースもある。 中国のブログには 「 警察も民政局も救助に全力を尽くさなかった。 これは( ホームレスと判断されれば簡単に見捨てられるという )制度上の問題でもあり、解決されない限り、同じことはまた起きる 」 といった指摘が相次いでいる。





( 2012.05.20 )

 

山東商報は中国人の冷淡な野次馬問題をとりあげた。 困っている人を誰も助けようとしない冷酷な対応は中国の 「 国技 」 だという。 写真は昨年10月、合肥市。 オートバイで転倒し負傷した男性を通行人は誰も助け起こそうとしなかった。
 2012年5月、山東商報は中国人の冷淡な野次馬問題をとりあげた。

 「 看客 」 ( 見物 )は国技とまで言われた中国人的行動。 なにか事件があるとたちまち野次馬が集まるが、見物に熱中するばかりで人助けをしようとしない。 実はこうした野次馬根性は古来から続くもの。 清代の書、 『 右台仙館筆記 』 には女性の鞭打ち刑を見るため多くの野次馬が集まったエピソードが残されている。 ただし期待していたお尻への鞭打ちではなく、平手打ちの刑だったため、野次馬たちは怒って帰ったのだとか。

 こうした心ない野次馬行為は今も続いている。 10年には大連発上海行きの列車でパニックとなった女性が突然服を脱ぎ出す騒ぎがあった。 乗客たちは止めようとするどころか、携帯電話で撮影するばかりだった。 11年8月には上海で女性が飛び降り自殺を図る事件があった。 飛び降りを戸惑う女性に野次馬たちは 「 早く飛び降りろ 」 とはやし立てた。

 もちろん良心を持つ人は少なくないが、それ以上に多いのが無慈悲な野次馬。 面倒なことに巻き込まれないようにする 「 賢明 」 な人たちだ。 ただそれは 「 莫管閑事 」 ( やっかいごとにかかわるな )という教訓を間違えて覚えている人たちだろう。 こんな社会であれば、自分が困った時に誰が助けてくれるのか。 よく考えておくべきだろう。





( 2013.07.25 )

 


 23日、北京市大興区のあるバス停のそばで、車に乗った男2人とベビーカーを押した女性が口論となり、男がベビーカーに乗っていた2歳の女児を地面にたたき付けた。 女児は病院に運ばれる途中で死亡が確認された。

 目撃者によると、23日午後8時50分ごろ、ベビーカーを押して歩いていた女性が、子どもに何かあったのか、バス停のそばでベビーカーを調べるためにかがんだ。 その後、やってきた白い車がそこに駐車しようと、女性に移動するように指示したが女性は聞かなかった。 双方がひと言ふた言交わした後、助手席に乗っていた男が降りてきて、女性を殴り付け、ベビーカーの女児を地面にたたき付けたという。

 この事件で逮捕された40代の容疑者の男には窃盗の前科があり、今年刑期を終えて出所したばかりだった。





( 2013.08.01 )

 


 1日、中国・北京市で先月下旬、男により2歳の女児が地面にたたきつけられ、死亡するという事件が発生した。 中国版ツイッターには多くのコメントが寄せられた。

 事件は7月23日午後8時50分ごろ( 現地時間 )に発生。 バス停に車を止めようとしていた男2人は道をふさいでいた女性に腹が立ち、両者は口論に発展。 その後男は女性に暴力を加えた後、ベビーカーの子供を取り上げ地面にたたきつけた。 警察は故意による殺人罪として調査を進めている。 この痛ましい事件はネットでも注目され、中国版ツイッターには多くのコメントが寄せられた。 以下はその代表的なコメント。

 「 今後は人を見たら避けて通るしかない。 特に子供を連れている時はなおさらだ 」
 「 なんだこの社会は、どんな理由があっても子供をたたきつけて殺すなんてことしていいわけがない! こいつらは悪魔だ! 相談の余地もない、即刻死刑だ! 」

 「 国の法律はお遊び程度のものか? 法律が甘いから再犯が起きるのだ。 これは社会にとって危険だ。 こいつらの所業は人間がしていいことではない! 」





( 2013.08.18 )

 

 17日、法制晩報は記事 「 河南省警察官、通行人が抱いていた赤ちゃんを奪い取り地面に叩きつける 」 を掲載した。 赤ちゃんは頭部を3ヵ所骨折し後遺症が残る可能性も高いと診断されている。

 事件が起きたのは7月20日、河南省安陽市林州市。 李青峰リー・チンフォン夫婦は生後7ヵ月の赤ちゃんを抱きかかえて散歩していた。 すると突然、酒のにおいを漂わせた男が李さんから赤ちゃんを取り上げ地面に叩きつけた。 赤ちゃんは頭部を3ヵ所骨折し後遺症が残る可能性も高いと診断されている。

 後に暴行を働いた男は郭増喜グゥオ・ゼンシーという、50歳の警官だということが明らかになった。 郭は同僚と酒を飲んだ後、2軒目のクラブを目指して歩いているところだった。 その時、通りすがりの李夫婦が抱いている赤ちゃんは本物か人形かを同僚と推測しあい、人形だと証明するために地面に叩きつけたとみられる。

 このとんでもない事件を起こした警官だが、紀律違反による15日間の拘束処分を受けただけ。 起訴されるどころか、解雇処分すら受けていないことがわかった。 取材によってこの事実を掘り起こした法制晩報記者には、警察関係者、市政府関係者を名乗る人物らから電話が殺到。 金を支払うので記事の掲載をやめるようにとの申し入れがあったという。



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 しかし、この事件の犯人である郭には、紀律違反による15日間の拘束処分しか科されていなかったことと、林州市当局がこの事件を1ヵ月間も隠していたことにメディアと世論の批判が集中。 のちに郭は拘束され、林州市の公安局長、政治委員、副書記が停職処分を受けている。

 この事件について、 「 中国版ツイッター 」 と呼ばれる簡易投稿サイトには、 「 良心のかけらもない! 」 「 こんなやつは死刑にすべき 」 など、犯人に対する怒りのコメントが数多く寄せられている。 以下は、寄せられた意見の一部。

 「 畜生にも劣る行為 」
 「 こんなやつは死刑にすべき 」
 「 赤ちゃんに何の罪があるのだ。本当に良心のないやつだ 」
 「 厳罰に処せ。子どもにこんなことができるなんて人間ではない 」
 「 良心のかけらもない!こんな悪党は殺しても飽き足らない! 」
 「 子どもを叩きつけたやつは厳しく処罰すべき!こういう人間性も恥もない輩はいるだけで無駄だ 」
 「 毎日こんなことが起きる。中国は一体どうなっている 」
 「 この社会は一体どうしたのだ。いつも子どもを投げつける。人間性はどこへ行った? 」

 また、1ヵ月もの間、事件を報告していなかった当局の隠ぺい体質に対する批判や、林州市の公安局長らの停職を処分が軽いと批判する意見、メディアによって事件が明るみに出たことを評価する意見なども見られた。

 「 問題は誰がこの事件を隠ぺいしたかだ 」
 「 事が起きてからできる限り隠そうとするのは、すでに習慣化している 」
 「 停職って言っても有給休暇だろう 」
 「 停職というのは、ほとぼりが冷めてから復帰するということだろう。市民を騙しているにすぎない 」

 「 やはり微博( ミニブログ )の力はすごいな 」
 「 メディアの圧力がなかったら事件は未解決のままだろう 」
 「 ニュースにならないと調査に動かないのか?政府内部の監督機関は本当に不健全だ! 」





( 2013.08.19 )

 


 2013年8月19日、英BBC中国語版によると、河南省安陽市林州市で先月発生した公安局の警官が7ヵ月の幼児を地面に叩きつけた事件により、林州市の公安局長と政治委員および副書記が停職処分を受けた。

 事件が起きたのは7月20日。 河南省安陽市林州市で、ある夫婦が生後7カ月の幼児を抱きかかえて散歩していたところ、突然現れた男が幼児を取り上げ地面に叩きつけた。 幼児は頭部を3ヵ所骨折する重傷を負った。

 しかし、この事件の犯人である警官の郭増喜グゥオ・ゼンシーには紀律違反による15日間の拘束処分しか科されていなかったことと、林州市当局がこの事件を1ヵ月間も隠していたことにメディアと世論の批判が集中した。

 安陽市はすぐに紀律委員会と公安局の役人で組織した調査チームを現地に派遣した。 郭は即日逮捕され、安陽市の留置場で拘束されている。