( 2011.11.17 )



 中国甘粛省で16日、定員9人のところ64人を乗せた幼稚園のスクールバスがトラックと衝突事故を起こし、園児や運転手20人が死亡する事故が起こった。
 中国国内の定員超過スクールバスは、数年前からすでに社会問題化していた。 しかし、いろいろの理由から改善には至っていない。 現在も全国各地で定員超過バスの報道が日常化しており、11月以降のものだけでも枚挙にいとまがない。
 湖南省南昌市では7日、定員12人に53人が乗車した幼稚園バスが摘発されたほか( 大江網 )、青海省西寧市でも11人乗りバスに21人を乗せていた( 青海新聞網 )。 9日には山東省莱陽市で7人乗りに25人( 膠東在線 )、13日には江西省九江市で7人乗りに17人( 九江新聞網 )、14日には江蘇省塩城市で8人乗りに18人、広東省恵州市で70人乗りに91人( 新浪網 )がそれぞれ乗っていた。
 問題となるスクールバスは、ほとんどが個人の不法経営によるものだという。 大連新聞網は17日、 「 幼稚園の資金不足による車体の老化、数量不足、運転手教育管理の不徹底が、過積載やスピード超過、不法スクールバスをまん延させている原因だ 」 と論じ、行政による管理強化や、合法のスクールバス配備のための資金援助が必要であるとした。





( 2011.11.18 )

  


 中国甘粛省の慶陽市正寧県で幼稚園の送迎バスが大型トラックと衝突、園児19人を含む計21人が死亡した16日の事故をめぐり、中国のミニブログ 「 微博 」 では、宇宙でのドッキング実験を終えた無人宇宙船 「 神舟8号 」 の帰還と絡めて、 「 多くの神舟を発射するのに1台のスクールバスも買えないのか 」 と政府を批判する書き込みが相次いだ。
 送迎バスは定員9人のワゴン車で、その中に園児ら64人がすし詰め状態で乗っていた。
 「 ごめんね、子供たち 」 との一文を掲載した中国紙・中国青年報は 「 国家の子供に対する態度は国家の未来に対する態度。 文明水準の表れでもあり、社会の良心を試す 」 と指摘。 昨年も湖南省でスクールバスに乗っていた14人が死亡する事故が発生するなど、繰り返される悲劇を嘆いた。
 「 高くそびえる地方政府の庁舎や、虚勢を張るための特権公用車を減らし、安全なスクールバスを多く配置する 」 よう社説で要求したのは第一財経日報。 中国メディアによれば政府の公用車購入費は年間800億元( 約9600億円 )に上るというが、新京報は 「 国家の力で子供たちに安全なスクールバスを与える 」 よう訴えた。
 






 

 幼稚園児ら21入が死亡したバス事故を機に、中国でスクールバスのあり方が議論を呼んでいる。 地元政府が米国式バスを購入したものの教師の通勤用となっていたことも発覚。 子どもの安全より大人の利便を優先していると批判する声も出ている。
 中国南西部の貴州省責陽市、金陽新区の小学校によると、地元政府教育局が昨年、米国風のボンネット型スクールバス5台( 計約2350万円 )を購入。 黄色い車体に英語と中国語で 「 スクールバス 」 と書かれているが、実際は教師の送迎用に使っていた。 多くの児童は徒歩通学で、自宅が遠い場合は家庭で車を手配しているという。 学校関係者は 「 教師の自宅は遠いし、2年前に通勤中の教師の車が事故にあった 」 と説明する。
 一方で、浙江省徳清県では2009年に米国風スクールバスを79台購入。 小学生約6千人の送迎に使う。 年約500万元( 約6千万円 )の費用の3分の2を税金で補助している例も伝えられている。
 9入乗りのワゴン車に64人を詰め込んで事故にあい、21入が死亡した甘粛省の農村では、送迎用のワゴン車が4台しかなかった。


( 2009.09.17 )
ふらふら走行のワゴン車から園児24人が!

 河南省許昌市に属する県級禹州市公安局の交通警察は15日朝、市内8ヵ所で交通違反の取り締りを実施した。 7人乗りの小型ワゴン車が、不安定に走行していたので、調べたところ園児24人が乗っていた。
 同車両は、同市東十里村にある幼稚園のスクールバス。同日朝、園児27人を乗せ幼稚園に向かっていた。 助手席の男児2人はシートベルトを着用していなかったという。
 交通警察は、運転手に罰金1900元( 約2万5300円 )と12点減点の処分を科した。 現地の教育当局は同幼稚園に対し、スクールバス使用違反で処分を行う見通しだ。
( 2009.06.04 )
スクールバス横転 幼稚園児ら12人死傷

 重慶氏万州区で幼稚園児ら13人が乗っていたスクールバスが6月4日午前7時30分頃( 現地時間 )、横転事故を起こしてうち1人が死亡、11人が負傷した。
 調べによると、当時バスには運転手と妻のほか園児11人が乗っていた。 横転事故により、園児の女児が死亡した。 さらに3人が重傷を負い三峡中心病院に搬送された。 これを受けて関係部門の担当者が現場へ急行し、救助作業に当たったほか事故原因を調べている。
( 2008.10.24 )
幼稚園児ぎゅうぎゅう詰め バスの運転手捕まる

 定員19人のバスに幼稚園児76人を乗せて走行したとして四川省達州市の運転手の男が23日、警察に拘束された。 男には10日間の拘留処分のほか、罰金500元が科された。
 調べによると、男が運転するバスの定員は19人だったが実際には幼稚園児76人が乗車していた。 警察官が車内に立ち入ると園児たちはぎゅうぎゅう詰めで空気も悪かったという。
( 2007.05.29 )
幼稚園スクールバスとトラック衝突、園児7人死亡

 湖北省麻城市で27日午後5時ごろ、近くの亀山幼稚園の園児21人を乗せたスクールバスがトラックと衝突、道路下の池に転落し、園児7人が死亡、14人がけがをした。 園児は帰宅途中だった。 警察で事故の原因を調べている。
( 2007.05.24 )
スクールバスと警察車両が衝突、小学生ら30人けが

 北京市順義区の順平路で22日正午前、近くの小学校のスクールバスが同区内の警察署のワゴン車と衝突、更に他のバスにもぶつかった。 この事故でスクールバスに乗っていた小学生20人を含む30人がけがをした。
 スクールバスは昼食をとるため自宅に向かっていた小学生22人を乗せていた。 警察のワゴン車には警察官4人が乗っていた。 続いて衝突したバスには16人が乗車していた。 けがをした30人は病院に搬送されたが、数人が骨折したほかは軽傷。
 同区の中国共産党宣伝部は 「 雨でスリップし、警察のワゴン車とスクールバスが衝突した 」 と説明している。 警察当局では事故の原因を詳しく調べている。


( 2011.11.18 )

  


 甘粛省慶陽市で16日に定員オーバーの幼稚園バスがトラックと衝突し、園児19人が犠牲になった事故を受け、中国メディアが中国・日本・米国のスクールバスの違いを比較した。
 2011年11月17日、中国甘粛省慶陽市正寧県で16日に定員オーバーの幼稚園バスがトラックと衝突し、園児19人を含む21人が犠牲になった事故を受け、福建省のニュースサイト・東南網が中国・日本・米国のスクールバスの違いを比較した。

 事故を起こした幼稚園バスは定員9人のワゴン車に60人以上が押し込まれた状態だったという。 安全管理のずさんさがこれほど多くの小さな命を奪ったと言ってもよい。 対して、日本や米国ではスクールバスに対する安全管理はかなり徹底したものだ。

 まずは日本。 送迎バスの利用は幼稚園の場合が多い。 定員は小型バスなら大人2人に対し園児12人、中型バスなら大人4人に園児39人。 安全運転はもちろんのこと、人数確認も徹底。 朝、園児を乗せる際は先生が必ず降車し、園児を安全にバスに乗せてから再び乗り込む。 帰りも先生が先に降車し、園児を安全にバスから降ろして保護者に引き渡す。
 だが、2007年7月に福岡県北九州市の認可外保育所で、遠足から戻った2歳の園児が炎天下の車内に3時間も置き去りにされ死亡するという痛ましい事件が起きた。 これをきっかけに、安全管理マニュアルの見直しと徹底がさらに進んだ。

 米国では子どもの安全を守るため、スクールバスに関する法律だけで500項目以上もある。 公道での待遇も救急車並みだ。 その安全性は自家用車や公共交通に乗って通学するより40倍も高いというデータもある。 小型バスは衝突の衝撃が強いため、必ず3点式のシートベルトを着用。 運転手に対する要求は高く、乗降車する子どもの名前の確認も徹底している。
 専門のメーカーが製造し、丈夫で横転しにくい構造。 「 トラック並みの骨組みに観光バスのような設備 」 と言われるほど快適だ。 黄色にしたのは見通しの悪い状態でも目立つようにとの配慮から。 「 9.11 」 以降はテロリストの標的にならぬよう、スクールバスの襲撃犯には20年以上の禁固刑を科すという法律もできた。

 一方、中国では昨年7月、シートベルトの設置義務などを盛り込んだスクールバスの国家基準が制定された。 だが、そもそも子ども向けに作られた正規のバスを走らせている地域は非常に少なく、多くは一般のワゴン車やバスをそのまま使っている。 今回の悲劇も正規のスクールバスに定員以下の人数が乗っていれば免れたこと。 北京や上海の大都市だけでなく、地方や山間部の子どもたちも安全なスクールバスに乗る権利はあるはずだ。








 2011年11月18日、中国・広西チワン自治区柳州市柳江県では、乗車定員オーバーの違法スクールバスが横行している現状を受け、当局が取り締まりを強化、多くの違法送迎車は運行を停止した。
 やむなく一部では親が送り迎えをしているが、親が出稼ぎに出るなどして不在の児童は教師に送ってもらうか、徒歩で通学・通園している。 中には10km以上の道のりを歩く児童も。
 当局の取り締まりが厳しくなっている今は運行を停止しているスクールバスも、取り締まり期間が過ぎれば運行を再開するとみられている。 これではいたちごっこの繰り返しである。 学校側もいかなる事情があるにせよ、もっと人の命を預かっているという自覚を持ってほしい、との声も出ている。 なによりも無辜な子供たちが大人の私利私欲のしわ寄せになるような社会であってはならないだろう。