( 2010.12.15 )

 

 寒くなると、鍋料理が恋しくなる。 中国も同様で、鍋料理を供する飲食店にとって、冬場は書き入れ時だ。 全国的に有名なのは、重慶・四川料理の唐辛子や山椒を効かせた鍋や、北京などから広まった羊のしゃぶしゃぶなど。 ところが、鍋料理に使うスープは多くの場合 「技術の粋をあつめた、化学薬品のごった煮」 という。

 南京市内で重慶風の鍋料理を供する飲食店の店主によると、鍋のスープに 「 唐辛子エキス 」 を入れる。 「 肉香王 」、 「 高倍香料精 」 といった香り付けも欠かせない。 多くの客がやみつきになり、 「 ウチの味を、忘れられなくなる 」 という。 新製品も、大いに取り入れている。 「 前のものより、効果がよいからね 」 という。

 多くの飲食店が、化学添加物を加えており、鍋のスープには 「何が入っているかわからない状態」 という。 中国の鍋料理は、スープの表面に油を浮かせて供することが多いが、経費を切り詰めようとして、生ゴミや排水溝から採取した油を原料にする 「下水油」 を使っている可能性もある。

 前出の店主は 「 国家が定める品質基準合格のQSマークがついている添加剤だけを使っている。 誓ってもよいが、安全面で問題はないはず 」 と胸を張った。

 しかし、市場で売られていた 「 添加物 」 を購入したところ、容器にあるQSマークに添えられている数字は10けただった。 本来ならば12けたのはずだ。 市政府の品質管理部門の関係者は 「 正規品を出しているメーカー名を使ったにせ商品が出回っている。 その品質には憂慮している 」 と述べた。