( 2010.11.30 )



 北京市ではこのほど、 「 市場に出回っているキノコ類の約9割が、蛍光増白剤の汚染を受けている 」 との調査結果を明らかにした、小学6年生の児童による調査結果が話題になっている。

 市場のキノコ類の汚染を指摘した小学6年生の児童は、同市西城区青少年科学技術館の 「 科学探求班 」 の一員で、中国農業大学の微生物実験室の指導の下、キノコ類が受ける蛍光増白剤の汚染の可能性について調査した。

 実験では、同市のさまざまな販売店で購入した、産地の異なるシメジやえのき、しいたけ、きくらげ、干ししいたけなどのキノコ16種類をサンプルとし、暗室でに紫外線照射した場合のキノコの変化を観察した。

 実験の結果、サンプルの約93%に蛍光増白剤の使用が認められ、主に傘のふちや柄の部分に多く残留していたことが分かった。 一方、水分を含まない、消費期限の長い干ししいたけ2種や、有機栽培されたえのきからの蛍光増白剤の検出はなかった。

 キノコへの蛍光増白剤の使用は、見栄えや手触りなどの向上をはじめ、保存期間の長期化が目的とされており、多くの業者によってひそかに使われていると見られる。 しかし、中国農業大学微生物研究室の高瑞芳博士によると、蛍光増白剤を長期的に摂取した場合、免疫力の低下や、肝臓への負担増、細胞のゆがみを招く恐れがあり、また、がんの潜在的な要因になる可能性も高いことから、食品加工への使用は禁じられていると説明、危険性を訴えた。 同博士はまた、小学生による研究結果を 「 100%信頼に値する 」 として、児童の努力をたたえた。

 一方、北京市工商局の関係者は、小学生らによる調査結果を 「 科学的根拠がない 」 として一蹴、キノコ類への蛍光増白剤の使用を認めなかった。

 新華網では、児童の探究心が、大人の社会の 「 暗部 」 を暴き、注意を促すことに成功したと評価する一方、 「 子どもでも調べて分かることが、なぜ食品検査の段階で明らかにされないのか 」 として、食の安全を監督する人員の不在など、行政のずさんさを指摘している。

 このほか、 「 キノコ類の購入時は、“見て”、“触って”、“においをかいで” から買うべき 」 との 「 自衛策 」 を紹介し、見た目があからさまにきれいで、しっとりしすぎている、酸っぱい臭いのするキノコは買わないように、と消費者らに注意を促した。