( 2010.10.04 )

 


 秋の味覚、 「上海カニ( 中国語は大閘蟹 )」 を楽しみにしている人も多いが、中国では 「稲田蟹」 などと呼ばれるカニを薬品で処理した上で 「大閘蟹」 として売る業者がいる。 薬品処理後は1~2日で “売り逃げ” るという。

 「稲田蟹」 は、実際には川でとれるという。 汚い川の場合も多く 「汚染が心配なので、食べない方がよい」 との声もある。 暗緑色のねばつく汚れにまみれており、見た目も悪い。 これをカニ洗浄用の 「薬粉」 を使ってきれいにする。

 薬粉を水に溶かすと、刺激臭がたちこめる。 その中にカニを入れると、20分程度でよごれがきれいに落ち、見た目は 「大閘蟹」 とそっくりになる。 カニが一斉にもがいて互いに体をこすりあうことも、汚れが落ちる上で “好都合” という。

 もう一度、水ですすぐと、素人目には区別がつかかくなる。 「大閘蟹」 と偽って売れば、価格は2倍以上だ。 しかし、この薬粉には 「強い殺傷能力」 があり、カニは1~2日で死んでしまう。 そのため、とにかく 「売り逃げ」 ることが商売の “コツ” という。

 本物の 「大閘蟹」 は、業界団体が品質を管理しており、出荷に際して 「タグ」 が取り付けられている。 しかし、本物と見分けがつかない 「タグ」 が売られており、薬品で洗浄した 「稲田蟹」 につけられているという。