航空機内の通路で大便ほか、さらにパワーアップした鼻つまみ事情
中国人観光客が 「悪質マナー」 で
 世界の道徳を食い尽ぐす様子は
  もはや 「環境破壊」 だ!


 傍若無人な振る舞いから米旅行サイトの 「ベストツーリスト」 調査で、ワーストーになったこともある中国人。 「まだまだ旅行慣れしていないから仕方ない」 なんて甘やかしていると、中国人は増長しかねない。 彼らはマナーを知りながら破っており、世界各地でトラブルが頻発している。
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 日本政府は中国人にマルチビザを発給する方針だ。 早ければ夏にも実施されるとか。 中国人の日本旅行ブームは尖閣諸島の漁船騒ぎで一時期落ち込んだものの、このニュースを受けて春節( 旧正月=2月3日 )前後にはまた盛り上がりそうだと、北京の旅行業界関係者の声は明るい。
 しかし、そうなると気になるのがやはり、中国人観光客のマナー違反の問題。 昨年は東京・浅草寺の 「 トイレの紙を水に流さない 」 といった問題や、温泉の入り方のマナー違反が日本のメディアでも話題になったが、この程度のトラブルは序の口。 近年、世界各地で発生している中国人観光客による 「文明の衝突」 はもはや環境汚染に近い!




 韓国・ソウルを旅行していたニューヨーク在住の華人評論家・陳勁松氏は韓国大統領府である青瓦台前で、中国人観光客らが警官の制止を聞かずに写真を撮っているのを見かけた。 閲兵交代式などが観光客に人気の青瓦台だが、実際に大統領が執務している政治の中枢であり、たとえば外国首脳の車列が入るときなどは撮影禁止のルールがある。
 警官らは中国人観光客に 「 車列が通り過ぎる10分間だけ待つように 」 と英語で呼び掛けたが聞かず、写真を撮り続けたので、警官が手を押さえて止めさせようとしていた。 ところが中国人観光客は数にものを言わせて強引にカメラを向けようとしていた。 陳氏は英語がわからない故のトラブルだと思い、中国語で説明して注意したが、中国人観先客は 「 なぜいけないのか! 」 と逆ギレしたという。
 「 どうしてわずか10分、協力できないのか。 中国人はマナーやルールを知らないのではない。 知っていて破るからタチが悪い! 」
 と陳氏はきっぱり言う。
 パリ・ルーヴル美術館でも、中国人観光客の蛮行が目に余ると、他国の観光客からのひんしゅくを買っている。 展示品にべたべた触る。 彫刻の人物の肩に手をまわしてピースサインで写真を撮るなどやりたい放題。
「引率の中国人女性のツアーガイドに、 『ああいうのは止めさせないといけない』 と意見したら、 『ちゃんと展示物をガードしていないから、仕方ない』 と平然と言う。 そういう責任転嫁をされると、ほんと言葉を失います」
 と北京で旅行代理店に勤務する日本人女性は言う。
 歴史文化財の宝庫イランの地方都市マシュハドでは、日本人女性バックパッカーがこんな光景を見かけた。 聖廟に入るとき、女性は頭から被るチャドルを渡され、それを身につけないといけない。 また中には異教徒が入れない部屋、女性が入れない部屋もある。 でも、中国人中年女性は、まずチャドルを身につけることを拒否。 そして、入ってはいけないと制止されているにもかかわらず、女性が入れない部屋にずかずか入っていく。
 目に余ったので、その場に居合わせた日本人女性が中国語で 「 ここに女性は入ってはいけない 」 と注意しても、聞かない。 で、記念写真1枚撮ったら、すぐ興味を失ったみたいに行ってしまう。
「この人たちは異国の文化や伝統や宗教を尊重しようという気がさらさらないんだ、だからチベット族やウイグル族とも衝突しているんだな」
 と感じたとこの日本人女性は話す。


金だけでなく 汚物も落とす

 ところ構わず痰を吐く、手鼻をかむ、子供に大小便をさせる、ゴミをポイ捨てる、ホテルの備品を持ち帰る、喫煙が禁じられているエレベーターの中でも平気でたばこを吸う ……。 中国人のマナーの悪さは今に始まったことではなく、日本の観光地でもこのような光景が当たり前のように目に入る。
 これを一部の寛容な日本人たちは、中国は発展途上国で旅行ブームも始まったばかりなので、旅先の文化やマナーを知らないせいだとし、旅行機会が増えて旅行文化が成熟してくれば改善されるはず、と擁護する。 高度経済成長期の日本人旅行者のマナーも相当悪かったではないか、と。
 しかし中国人のマナーの悪さは、そういった無知によるものとは質的に違う。 「自分こそが中心」 という中華思想そのままに旅先の地を汚染していくのだ。
 昨年26ヵ国を旅し、世界各地に進出する中国人の実態を取材してきたスペイン人ジャーナリストのエリベルト・アラウージョ氏は言う。
 「 セレブが集まる観光地・ドバイの主な観光客は中国人です。 私か訪れた時、7つ星ホテル 『 ブルジュ・アル・アラブ 』 全室202室のうち52室が中国人の予約でした 」
 世界で最も贅沢に金を使う旅行者も中国人であることは間違いない。 しかし、その中国人のために、ドバイにはそれまでなかった 「中国小姐」 が働く 「お持ち帰り専用」 カラオケ店も次々進出し、今や中国人売春街が形成されつつあるという。 また、温州商人が経営するドラゴン・マーケットと呼ばれる中国雑貨市場も形成され、まるで浙江省・義烏のマーケットがそのまま引っ越してきたようだとも。
 金払いは良いのかもしれないが、異国の観光地を自分好みに変えないと気が済まない中国人観光客のインパクトは、確かに現地に高額のカネをもたらすが排水で河川の水質や土壌を変質させる工場の公害に近いものがある。
 2005年にオープンした香港ディズニーランドは5周年を迎えた昨年、のべ2000万人以上の入場客を数え、うち4割以上が大陸からの客に支えられているが、同時に彼らのマナー違反の問題はオープン当初から指摘され続けている。
 特にトイレ以外で子供に大小便をさせる、ゴミのポイ捨てなど汚物に対する感覚の根本的違いは、他国の観光客を駆逐しかねないインパクトだ。
「中国の地方では幼児に股が割れているズボンをはかせて便意をもよおしたら、どこでも用を足させる光景をしばしば見かけますが、同じことをディズニーランドでもやってしまうわけです。 ある航空会社の中国線の客室乗務員から聞いたのですが、機内の通路に大便が落ちていて騒ぎになったこともあったそうです 」
 と話すのは北京在住の日本人コンサルタントだ。
 もちろんこういった中国のイメージを損なう中国人の 「 不文明行為 」 を改善しようと中国政府・当局も躍起で、北京五輪や上海万博などを機に、文明教育強化キャンペーンを行なっている。 しかし、こういったキャンペーンは無駄だと前出の陳勁松氏は言う。
「中国には 『上梁不正下梁歪( 上の梁が正しくなければ下の梁も歪む )』 という成語があります。 つまり、中国人観光客のマナーの悪さは中国政府の外交マナーの悪さに倣っているのです」
 たとえば中国の獄中の人権活動家・劉暁波氏がノーベル平和賞に選ばれるかどうかという時、中国は貿易カードをちらつかせてノルウェー政府に外交圧力をかけた。
「こんな国際常識やルールを顧みず惘喝外交を平気でやる中国政府が、人民にいくらマナーやルールを守りましょうと言っても説得力ありません」 ( 前出・陳氏 )
 観光立国を目指そうという観光庁や各観光国政府は、大金を落とす中国人観光客を誘致しさえすれば観光収入が上がって満足なのかもしれないが、観光は一種の民間外交。 国の外交と同様、訪れる方も迎える方も国としての文化と誇りを背負っている。
  姿





( 2013.08.21 )

  



博物館の展示品に腰かけ、喫煙する中国人観光客
 ルクソール神殿の壁に 「 丁某、参上 」 と落書きした事件や仏ルーブル美術館の前の池で 「 足を洗った 」 事件など、世界各地を訪れる中国人観光客による相次ぐ非文明的行動により、中国人のマナーの悪さや素養の低さに対する世界の批判が高まっている。 良識ある中国人は、 「 同じ中国人として恥ずかしい 」 という気持ちを強めており、関連部門も頭を痛めている。

 中国共産党中央精神文明建設指導委員会( 中央文明委 )が少し前、 「 中国公民の海外旅行におけるマナー・素養に関する電話会議 」 を開催した。 国家観光局はその後、 「 中国公民の国内旅行における文明的行動公約 」 「 中国公民の海外旅行における文明的行動指針 」 「 中国公民の海外旅行における行動提案書 」 など、中国人観光客のマナー遵守の徹底を呼びかける6件の文書を公式サイト上に次々と発表した。 国家観光局によると、 「 マナーを守って旅行する 」 という条項が旅行約款の附則に盛り込まれる可能性が高いという。 これはすなわち、旅行約款の補充事項に 「 マナー遵守 」 が記載され、法的効力を有し、マナー違反行為を犯した観光客は法律により罰せられることを意味している。

 国家観光局が今回発表した 「 指針 」 や 「 公約 」 は、実は2006年10月に打ち出されたもので、同年8月には 「 中国公民旅遊文明素質行動計画( 中国公民に対する海外旅行時のマナー改善計画 ) 」 がスタートしていた。 海外メディアは当時、 「 中国政府と国民は、旅行中の悪習慣を徹底的に明るみに出し、関連の公約実施に力を入れている。 こうした態度は、中国の過去にない自覚と自信を示すものだ 」 と評価した。

 あれから7年経ったが、中国人のマナー違反は依然として多く、中国人のマナーの悪さが露呈するたびに、世界中からの非難の声が集中している。 今年に入り、中国人の国内・海外旅行における非文明的な行動に関する報道が相次いでいる。 たとえば、オランダに向かう航空機のファーストクラスに搭乗した6人の中国人乗客は、安全ベルトを締めず、機長や客室乗務員と口論になった。 小さな子が機内の通路で用便をするのを黙認している中国人の親。 搭乗口のドアをたたき壊す、あるいは緊急ドアを勝手に開ける中国人乗客。 さらには、海外の街でゴミを投げ捨てる、博物館で撮影禁止であろうと所構わず写真を撮りまくる、レストランで大騒ぎする、ジーンズとTシャツ姿でクラシックコンサートの会場に入る、厳かな教会で大きな声で話すなど、海外のあちこちで見られる中国人観光客のマナー違反行為は、枚挙にいとまがない。 一部の国や地方では、中国人観光客は 「 歩く財布 」 と呼ばれ、また非文明的行為がダイレクトに非難されている。

 国家観光局の統計データによると、2005年、海外を訪れる中国人観光客数は延べ3100万人に達し、アジアの首位に立った。 世界観光機関( UNWTO )の予測では、中国は2020年までに、世界トップの観光客受入国および世界第4位の顧客源国となる見通しだ。

 しかし、海外観光客として、中国人は 「 ブラック・リスト 」 の常連となっている。 パリやワシントンでは中国人観光客向けに、 「 静かにしましょう 」 「 痰を吐かないで下さい 」 「 ( トイレで )使用後は水を流して下さい 」 などと中国で書かれた、思わず赤面するような注意書きの立て札が掲げられている。 一部の国では 「 中国人団体の受入お断り 」 とする施設や、中国人団体客を隔離しているレストランもある。 また、規則違反をして動植物製品を携帯することが多い中国人乗客は、入国審査でスーツケースを開けるよう求められる確率が、他の国の乗客よりずっと高い。 喫煙して絨毯を汚すことが多いため、中国人観光客を受け入れないホテルもある。

 旅行中にこのような非文明的行為が発生するのは、一体誰のせいだろうか? ネット上には、その原因として、 「 両親のしつけが行き届いていない 」 「 中国人全体の素養が低い 」 「 マナー教育がなっていない 」 といった指摘が多く見られる。 国民のマナーのレベルは、経済発展レベルに応じて高くなる。 しかし、中国経済はこの20年間で急激な進展を遂げたが、文明度はそれに全く追いついていない。 これはかなり極端な例だが、ある中国人女性がくわえタバコで有名ブランド店に入った。 店員が、 「 お客様、ここは禁煙です 」 と注意したが、その女性は、 「 ここで鞄を6個買うので、吸っても構わないでしょ? 灰皿をすぐに持って来て頂戴 」 と答えたという。

 在仏中国大使館の呉建民ウー・ジエンミン前大使は取材に対し、 「 国家は次第に豊かになってきているが、何をやっても許されると思うのは大間違いだ。中国には 『 郷に入っては郷に従え 』 という言い伝えがある。 まさしくその通りだ 」 と指摘。 さらに 「 中国人は世界に向かっている。 誰であろうと、海外に出て行く中国人は、現地の人々にとっては中国人以外の何者でもない。 中国人はマナーを知らないというイメージを変えるためには、教育から中国人を変えていく必要がある 」 と述べた。

 4年間のドイツ留学から帰国した 「 海外帰国組 」 のウェイ氏は、 「 19世紀末から20世紀初めにかけて、欧州見物に大挙して出かけた米国人観光客や1980年代にカメラを首からぶらさげて至る所で写真を撮っていた日本人観光客のように、今の中国人観光客の 『 金は持っている。 その金を見せびらかして何が悪い 』 というような振る舞いは、マナーある旅行の価値観とは当然相容れず、世界中に 『 素養が低い 』 という印象を残してしまう 」 との見方を示した。 魏氏はさらに、 「 このような初歩的な段階で中国人の素養の低さを責めるのは、決して理性的とはいえない。 どの国にもマナーの悪い個人は存在している。 今大事なことは、単に批判することではなく、社会の力を動員して、いかにマナーに対する共通認識の確立を推し進めるかという問題だ 」 と続けた。

 今年10月に施行される 「 旅行法 」 第13条では、 「 旅行者は旅行中、公共の秩序と社会道徳を順守し、現地の風俗習慣、文化、伝統、宗教を尊重し、観光資源を愛護し、生態環境を保護し、旅行における文明的な行為規範を守らなければならない 」 と定められており、法的措置を通じてマナーある旅行を国民に提唱・推進し、法律によってその実現を確かなものにしようとしている。 しかし、社会の文明度を高め、その高さを保つことは、苦労を伴うきわめて長いプロセスを必要とする。 1960年代、世界における日本人観光客の評判は大変悪かった。 日本政府は、 「 日本国民のための海外旅行マナーガイドブック 」 を漫画で発行し、 「 スリッパのままでホテル客室の外に出ない 」 「 女性は、スカート着用時にしゃがまない 」 などの注意事項を国民に伝えた。 数十年におよぶ普及教育が実を結び、今では、世界での日本人観光客のイメージは大いに高まった。

 メディア業界で長年の経験を持つ高小立ガオ・シャオリー氏は、 「 国内でのマナーが悪い人が、海外に出るといきなりマナーを守れることなどあり得ない 」 と指摘する。 昨年の国慶節・中秋節連休中、メディア大手各社はこぞって、 「 海南省三亜市では中秋節連休後、3kmにおよぶ白浜に50トンのゴミが巻き散らかされた 」 「 北京天安門広場周辺では、建国記念日の1日だけで、約8トンのゴミが残された 」 「 各地の高速道路の渋滞はかなり深刻で、人々が車の窓から投げるゴミが空中に舞った 」 などと報道した。 「 旅行マナーの育成・向上は、社会の全体的価値観が共通して目指すものであり、マナーを守る旅行が当たり前になるには、人々の意識的な行動を変えていかなければならない 」 と高氏は語った。

 深セン社会・観察研究所の劉開明リウ・カイミン所長は、 「 一国家の政府が率先して普遍的価値観にもとづき基本ルールに従うことなしに、国民全体の素質の真の向上はあり得ない。 一部メディアがどんなに声高らかに呼びかけても、中国人の素養を高めることは不可能だ。 今の学校教育では、小学校から高等学校まで、子供達はテスト漬けの毎日に追われており、社会の道徳や文明ルールを守る大切さはほとんど教わっておらず、知恵を含む人間性の成長はなおざりにされている。 中国に欠けているのは、もはやハイテクではなく、基本的な文明・マナーである 」 との見方を示した。





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