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( 2006.08.08 )

 

 2006年8月7日、黒竜江こくりゅうこう省の哈爾浜はるびん市では、環境に悪影響を及ぼす 「 電子ゴミ 」 が新たな注目を集めている。 調査によると、市が出す電子ゴミは年間7000トン余りで、中には大量の鉛やカドミウム、水銀、六価クロム等の強い毒性を持つ物質が含まれている。 これらは人体に悪影響を及ぼすため、現在の環境保護項目では最大の課題となっている。 近年携帯電話をはじめMP3、MP4、デジタルカメラなどのハイテク電気機器が人気となる一方、こうした商品はモデルチェンジが早いため、昨日まで人気だった商品が翌日になるとすぐ市場から消えていくという。 それに加えて哈爾浜市には、使用年数期限が切れたテレビ等の家電が300万台もあるというが、いまだにこれらの電子ゴミを処理する専用の工場がないという。





( 2007.05.12 )

 


 広東省スワトウ市の貴嶼村は 「 電子ゴミの終着駅 」 と呼ばれている。 電子ゴミの処理業で知られる同村には、世界各地からパソコンをはじめとする電子ゴミが送られてくる。

 貴嶼は1980年代から廃品回収で名を知られていたが、その後パソコンなど電子ゴミの処理業務に特化した。 ゴミの中から使える部品を回収し、それ以外は原料として再利用している。

 現地住民の90%が電子ゴミ関連業に従事しているが、実際の業務は外地の出稼ぎ農民に任せているという。 貴嶼のゴミ処理業の技術レベルは低く、環境基準を守っていないため、ゴミ処理工場の環境は極めて悪い。露天でプラスチックを燃やすなど汚染物質も多い。 そのため出稼ぎ農民たちの発病率は極めて高い。 医療保険に加入できない出稼ぎ農民にとって病気は死活問題となるが、しかし農村と比べればはるかにいい給料に惹かれ、貴嶼での仕事を希望する者は後を絶たない。

 先頃、貴嶼のゴミ処理業と環境問題を調査した報告書が発表された。 報告書は村の土壌はすでに深刻な汚染状態にあり、もはやゴミ処理業を止めて農業に回帰することは難しいと指摘した。 また各ゴミ処理業者は零細企業であるため、業者自身による技術力向上も難しいと問題点を挙げた。 そこで政府の仲介によるゴミ処理業の技術力向上、ゴミ処理業以外の産業の誘致などの多面的な対策により村の環境対策を進めるべきだと提言している。





( 2008.06.19 )

 

 2008年6月14日、香港の葵涌コンテナターミナルで米国から来たコンテナ船にパソコンなどの電子ゴミ( 有害廃棄物 )が大量に積まれているのが、グリーンピース・チャイナによって発見された。 香港経由で中国本土に運ばれる予定だったという。 18日付で中国青年報が伝えた。

 グリーンピース・チャイナによると14日、9人のボランティア職員が同ターミナルに停泊中のコンテナ船YMSuccess号から、有害な電子ゴミが大量に積まれたコンテナを発見した。 グリーンピース・チャイナは過去数か月にわたって、米西海岸から香港経由で中国に運ばれる電子ゴミの追跡調査をして来たという。 中国でも、有害廃棄物の国境を越えた移動を規制する 「 バーゼル条約 」 や国内の法律に基づいて、これら電子ゴミの輸入は禁じられている。

 今回摘発を受けたコンテナの最終目的地は、中国本土の広東省だった。 広東省には村人の90%が電子ゴミ関連の仕事に従事する 「 電子ゴミの街 」 があり、土壌汚染など深刻な環境被害をもたらしている。 グリーンピース・チャイナは 「 中国本土に運ばれる電子ゴミのほとんどは、香港を中継地点としていることがわかった 」 と指摘した。





( 2009.04.14 )

 

 2009年4月12日、 「 電子ゴミの終着駅 」 と呼ばれる広東省スワトウ市の貴嶼村。 村の基幹産業である電子ゴミ処理業には村民の9割が従事するが、スワトウ大学教授が行った調査で、現地児童の血液中カドミウムと鉛濃度が異常に高いことが分かった。 網易探索が伝えた。

 貴嶼村には5500社余りの廃棄物処理工場があり、欧米や日本などの先進国から廃棄されたパソコンや携帯電話などの電子ゴミ、E-waste( 電気・電子機器廃棄物 )が大量に送られてくる。 作業員たちは有害物質も含まれるこれら電子ゴミを素手で解体し、中から貴重な金属を取り出す。 防毒マスクなどは一切使わない。 工場からの廃水も河川などに垂れ流しの状態だ。

 スワトウ大学医学院の霍霞フオ・シア教授は、貴嶼村の児童154人と別の電子ゴミ関連業に従事していない村の児童124人の血液中カドミウムと鉛濃度を比較した。 それによると 「 鉛中毒 」 と診断されたのは、同村70.8%に対し、別の村は38.77%。 血液中カドミウムの濃度は、同村20.1%に対し、別の村は7.3%だった。

 また、貴嶼村の妊婦と村から200km離れた福建省アモイ市の妊婦を比較すると、同村の方が死産の割合が6倍も多かった。 同村の妊婦の早産の割合は62%にも達していた。