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( 2011.02.17 )

  


 2011年2月12日、中国農業部は通達を出し、牛乳の品質検査を実施するサンプルの30%に 「 皮革たんぱく粉 」 の有無を調べる検査を実施するよう求めた。 16日付で米華字ニュースサイト・多維新聞が伝えた。

 2008年に多数の乳幼児に健康被害を与えた粉ミルク事件で 「 メラミン 」 に対する取り締まりが強化された中国で、今度は牛乳に混ぜられた 「 皮革たんぱく粉 」 が人々の健康を脅かしている。 その存在が初めて指摘されたのは2005年のこと。 当時の呉儀ウー・イー副首相の指示のもと、一旦は消えたはずだったが、2009年3月に浙江省のメーカーが生産した乳製品から再び検出され、社会を震撼させた。

 「皮革たんぱく粉」 は古い皮革製品や動物の体毛を溶かして粉状にしたもの で、メラミン同様、乳製品のたんぱく質含有量を多く見せることができる。 毒性の強い 「六価クロム」 の1種の重クロム酸カリウムや重クロム酸ナトリウムが含まれ、人体に吸収されると体内で分解されずに蓄積し、関節肥大などの中毒症状を起こす可能性がある。 死に至ることもある という。

 中国農業部はまた、サンプルのすべてにメラミン検査を実施するほか、発がん性の強いかび毒であるアフラトキシンM1や鉛の含有量を調べる検査も実施するよう求めている。





( 2011.12.01 )



 中国国営中国新聞社( China News Service )は30日、吉林( Jilin )省長春( Changchun )で先月28日、米飲料大手コカ・コーラ( Coca-Cola )が製造した飲料を飲んだ男性が死亡し、その母親が昏睡状態に陥ったと報じた。

 問題の飲料は、コカ・コーラ傘下のミニッツメイド( Minute Maid )が製造したストロベリー風味の牛乳。 2人の症状は有機リン中毒と見られ、警察も、飲料に毒性が極めて高い殺虫剤が混入していたことを確認したという。

 市当局者もこの事実を認めたが、事件性の有無に関するコメントは避けた。

 同紙によると、市の商業・食品安全当局は調査に乗り出し、同じ銘柄の商品の回収を命じた。

 なお、コカ・コーラの中国事業の広報は、 「 極めて重大な事態だと受け止めている 」 と述べた上で、 「 同じ製品バッチのサンプルを総合的に調べたが、異常は全く見つからなかった。 当社の製品はすべて安全で基準も満たしている 」 と強調した。 捜査協力はしていくという。

 中国では、当局がたびたび食品産業の取り締まりを行っているものの、安全基準を満たしていない食品のスキャンダルが後を絶たない。

 国営メディアは先月26日、低脂肪にするために発がん性化学物質クレンブテロールを混入した豚肉が販売されていた事件に絡み、政府職員17人を含む113人に有罪が言い渡されたと報じた。 主犯格には2年間の執行猶予付きの死刑判決が下されたという。





( 2011.12.26 )



 中国の乳製品大手、中国豪牛乳業( China Mengniu Dairy )が製造した牛乳から、規定値を超える発がん物質が検出されていたことが分かった。

 25日の同社の発表によると、国家品質監督検査検疫総局( 国家質検総局、General Administration of Quality Supervision, Inspection and Quarantine )が行った検査で、高レベルのアフラトキシンが検出されたという。 アフラトキシンが検出された牛乳は四川( Sichuan )省にある工場で生産されたもので、検査は販売前に行われたため汚染された製品は市場に出回っていないとしている。

 世界保健機関( World Health Organization、WHO )によると、アフラトキシンはかびの生えた餌を食べたウシの牛乳から見つかることがある毒素で、肝臓がんなどの発がんリスクを高める恐れがある。

 中国では依然、医薬品から食用油まで幅広い製品で安全上の問題が浮上している。 9月には排水溝にたまった油から作った食用油の販売に絡み、32人が逮捕された。

 乳製品では2008年、タンパク質が多く含まれているように見せかけるために有害物質メラミンを粉ミルクに添加した事件が大きな問題になった。 このメラミン汚染ミルクを飲んで、少なくとも6人の乳児が死亡し、約30万人が健康被害を受けた。