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( 2008.09.11 )

  調

 2008年9月10日、新華社サイト 「 新華網 」 は、甘粛省で今年に入り腎結石や尿路結石と診断される乳児が相次いで14人も発生したため、同省衛生庁がその原因究明に乗り出したことを伝えた。

 甘粛省蘭州市にある中国人民解放軍第一医院では、今年6月28日から9月8日までに 「 多発性腎結石 」 や 「 尿路結石 」 を発症した乳児14人を相次いで診察。 患者は生後5ヵ月から11ヵ月の乳児で、2~3日排尿がなく腎機能の著しい低下が見られた。 うち1人は危険な状態だったが医師らの懸命な処置により、現在は回復に向かっているという。

 事態を重く見た同省衛生庁は調査を開始。 結石を発症した乳児らはいずれも農村部に住んでおり、同じメーカーの粉ミルクを飲んでいた。 この粉ミルクは400g入り18元( 約270円 )で市場に出回っており、その値段の安さからほとんどの農村で乳児に飲ませているという。

 医学専門家の話では、乳児が結石を自然発症する率は非常に低く、今回のように短期間に14人もの乳児が集中して発症するケースは極めてまれ。 結石の原因の1つに栄養失調があげられるが、乳児らの担当医は 「 子供たちは脂肪とたんぱく質の摂取量が不足しているため、体内でプリン体の代謝異常が起こり 『 高尿酸血症 』 を引き起こした 」 と診断。 衛生庁は乳児の結石発症と粉ミルクとの因果関係を明らかにするため、各分野から専門家を招き調査分析を行っている。





( 2008.09.11 )

  

 2008年9月11日、中国甘粛省で腎臓や尿路の 「 結石 」 を発症する乳児が相次ぐ中、江蘇省南京市でも今年3月から10人の乳児が、同じ症状で病院に担ぎ込まれていたことが新たにわかった。 いずれも粉ミルクを飲んでいた赤ちゃんだという。 地元夕刊紙 「 揚子晩報 」 が伝えた。

 南京鼓楼医院泌尿科外科の孫西●ソン・シージャオ( = 金にりっとう )教授は今年3月以降、南京児童医院から乳児10人分の結石の標本を相次いで受け取った。 それらは、エコーやCTでは確認できるにも関わらずレントゲンには映らないという 「 今までに見たことがない種類のもの 」。 患者は全員粉ミルクで育てられていたが、関連性については 「 直接の患者ではないので、詳しく調べることが出来ない 」 という。

 だが、孫教授は粉ミルクに原因がある可能性が 「 極めて高い 」 という見解を示す。 今年7月、尿路結石で36時間も排尿がなかった双子の赤ちゃんの1人を診察した時、 「 双子のもう1人は母乳で育てられていて、何の問題もなかった。 家族の病歴を見ても先天性の病気とは考えにくい 」 と判断したという。

 南京市内ではこのほか、別の病院でも同じ症状の赤ちゃん5人が確認された。 うち1人は集中治療室( ICU )で手当てを受けているという。





( 2008.09.12 )

 

 2008年9月11日、廉価で低品質の粉ミルクが原因と見られる乳幼児らの結石症例が頻発している件について、甘粛省衛生庁は過去2年間に1人の乳幼児が死亡し、省内で59例が確認されたことを発表した。 ニュースサイト・中国ネットの報道。

 今年上半期は、腎臓や尿路に結石を生じて腎機能不全などを起こす乳幼児が多く報告された。 これを受けて06~08年に省内で発生した同様の症例を調査すると、合わせて59例を確認。 月齢55ヵ月~11ヵ月、主に農村部の乳幼児に多く、同一ブランドの粉ミルクを飲用していることがわかった。

 省衛生庁によると、製造元に対してすでに検査を行っており、衛生条件や品質管理の状況を洗い出しているという。





( 2008.09.12 )


 2008年9月11日、中国衛生部は甘粛省で粉ミルクを飲んだ乳児に腎結石が頻発している問題で、大手乳製品メーカー・三鹿グループ製品にメラミンが混入していた可能性が高いと発表した。

 先ごろ甘粛省の農村部で乳児の腎結石が多発していることが取り上げられ注目を集めた。 11日、甘粛省衛生庁は過去2年間で59件が確認され1人が死亡していることを報告した。 同一ブランドの粉ミルクを飲んだ乳児にのみ発病していると伝えられたが、メーカー名までは明かされなかった。 省政府の対応に不満を持ったインターネットユーザーらは独自に 「 毒粉ミルク 」 のメーカー特定作業を開始、三鹿グループのものと結論づけている。

 甘粛省政府は同社製品は国家の品質基準に合格していると反論したが、このたび衛生部が同社製品にメラミン混入の疑いが強いことを認めた。 三鹿グループも8月6日以前に生産した粉ミルクを回収することを発表した。

 





( 2008.09.12 )

  


 2008年9月11日、中国の有名メーカー 「 三鹿集団 」 の粉ミルクを飲んだ乳児が 「 腎結石 」 にかかっていた問題で、国家質量監督検験検疫総局( 質検総局 )が今年6月、消費者からすでに同様の苦情を受けていたことがネットユーザーの指摘でわかった。
南方日報が伝えた。

 指摘によると質検総局は6月30日、同局ウェブサイトの掲示板で、消費者から湖南児童医院で 「 三鹿製粉ミルク 」 を飲んでいた5人の乳児が 「 腎結石 」 にかかったとする通報を受けていた。 この消費者はわざわざ 「 これ以上被害者を出さないために、粉ミルクを徹底的に調査するよう 」 訴えていたという。

 ところが同局は、食品生産監管司からの回答として 「 もう少し詳しく教えてください 」 と答えただけで、それ以上の調査は行わなかった。 掲示板の書き込みは現在、閲覧することが出来なくなっており、回答だけが辛うじて残されているのみだという。





( 2008.09.12 )

  

 2008年9月12日、河北省石家荘市にある三鹿集団が製造した粉ミルクを飲んだ乳児が腎臓結石や尿路結石を発症した事件で、石家荘市人民政府は何者かが故意に同社の原材料乳に有害物質のメラミンを混入させたとして、警察当局が関係者78人から事情を聞いたと発表した。 新華社通信( 電子版 )が伝えた。

 メラミンは有機窒素化合物の一種で、製品中のたんぱく質含有量を高く見せるために混入したと見られている。 08年3月に消費者から三鹿集団に 「 子供の尿が濁っている 」 「 尿の中に顆粒状のものがある 」 などの訴えが寄せられていた。 6月以降には、同社の粉ミルクを飲用していた乳幼児が腎臓結石などを発症し医療機関で治療を受けたとの連絡をたびたび受けていたという。 石家荘市警察当局は12日午前7時までにメラミン混入の疑いのある関係者78人を事情聴取するなどして捜査を進めている。

 石家荘市委と同市人民政府は緊急会議を招集。 メラミン混入の疑いがある同社製品をすべて回収し、同社の全製品に対する徹底した検査を行うとしている。





( 2008.09.13 )

  


 2008年9月13日、河北省石家荘市の大手乳製品メーカー 「 三鹿集団 」 が製造した粉ミルクに有害物質のメラミンが混入していた事件で、これを飲んだ乳児の結石発症例は甘粛省、寧夏回族自治区、江蘇省など中国全土に広がる勢いを見せている。 新華社サイト 「 新華網 」 は、結石発症の可能性のある潜在患者数を 「 全国で3万人以上 」 になると伝えた。

 今回の事件はその範囲の広さと被害の深刻さから、中国政府は 「 国家重大食品事故1級レベル 」 とみなし緊急対策本部を設置。 全国に出回っている三鹿集団の関連商品をすべて回収するとともに、三鹿集団の資産を凍結し被害者への補償に備えるとしている。

 三鹿集団の発表では今年8月6日以前に出荷された同社製品にメラミンが含まれており、その汚染粉ミルクが約700t市場に出回っているという。 「 新華網 」 は乳児1人の粉ミルク消費量を月平均3600gとみなして計算。 その結果、どんなに少なく見積もっても全国で3万人以上の乳児が同社製品を飲んだことになるとして、今回の汚染粉ミルク事件が新中国建国以来最大規模の損害賠償事件に発展することは間違いないと断言している。





( 2008.09.15 )


 2008年9月14日、中国の大手乳製品メーカー 「 三鹿集団 」 が製造した粉ミルクに有害物質の 「 メラミン 」 が混入し、乳幼児400人以上の健康被害を招いた事件で、河北省の警察当局は拘束した容疑者19人のうち18人は牧場、乳牛繁殖場、搾乳場の経営者であると発表した。
中国新聞社が伝えた。

 河北省政府は14日記者会見を開き、現段階での調査状況を報告。 席上、同省警察当局は、 「 調査の進展とともに、加工 ― 保管 ― 流通過程での混入の可能性は次々に排除され、原料の牛乳やその原料購入段階で混入されたものと特定された 」 と述べ、 「 牧場、乳牛繁殖場、搾乳場41ヵ所の経営者がメラミンを混入させた疑いがあることが判明した 」 と発表した。 警察当局によれば、同月12日午前5時( 現地時間 )、約800人の態勢で立ち入り調査を行い、現場からメラミンらしき物質を押収したという。

 警察当局は、事件に関わったとみられる78人を任意で呼び、うち19人を有毒・有害な食品を生産・販売した罪で拘束した。 18人は牧場、乳牛繁殖場、搾乳場の経営者で、残る1人は添加物を違法に販売していた業者。 容疑者らは共にたんぱく質含有量を多く見せかけ、品質検査基準をパスする目的でメラミンを添加したことを認めているという。

 中国では今年3月から同メーカーの粉ミルクを摂取した乳幼児が相次いで腎臓結石や尿路結石を発症させており、これまでに甘粛省で乳児1人が死亡したことがわかっている。





( 2008.09.15 )

  

 2008年9月15日、河北省人民政府は記者会見を開き、三鹿集団が製造した粉ミルクに有害物質のメラミンが混入していた事件で、原料乳を同社に納入していた生産者2人を14日夜に逮捕したと発表した。 逮捕された2人はメラミン混入容疑を大筋で認めているという。 「 中国新聞網 」 が伝えた。

 河北省公安庁の史中貴シー・ジョングイ報道官は会見で、 「 同省の公安機関が全力で事件の解明に取り組んだ結果、有毒・有害食品販売罪の容疑で2人を逮捕することができた 」 と話した。 容疑者2人は兄弟で河北省石家荘市正定県南楼郷在住。 04年に兄が知人と乳牛飼育を始めた当初から三鹿集団に搾乳した生乳を販売。 弟は輸送を担当し、毎日3tを三鹿側に納入していた。

 07年下旬、容疑者らが販売した原料乳が検査不合格でたびたび三鹿集団から返品されるようになったため、メラミンを原料乳に混ぜてたんぱく質含有量を高く見せることに。 警察の事情聴取では当初、兄はメラミン混入をかたくなに否定していたが、同市内の化学工業原材料販売店から20kg入りメラミンを3回購入していた事実を突きつけられると、その容疑を認めたという。 「 人体には無害だと思った 」 と話す2人だが、家族の中にメラミン混入の生乳を飲んだ者はいないとのこと。

 史報道官はさらに、事情を聞いた疑わしい19人についても一部に容疑を認める供述を得られたとして、現在捜査中であることを明らかにしている。





( 2008.09.15 )

 


 2008年9月15日、中国の有名メーカー 「 三鹿集団 」 の粉ミルクを飲んだ乳児が相次いで腎臓結石や尿路結石を発症していた問題で、中国衛生部は同日午前8時( 現地時間 )までに泌尿器系結石患者が1253人にのぼったと発表した。 新華社通信( 電子版 )が伝えた。

 中国衛生部は15日午後、記者会見を開き、三鹿粉ミルク事件の被害状況報告を行った。 それによると、15日午前8時までに全国で泌尿器系結石と診断された乳児は1253人、うち2人が死亡、53人が重症となっている。

 また、これまでに同メーカーの粉ミルクを飲んだ乳児1万人近くが病院で診察を受けており、340人が入院している。 患者は河北省、江蘇省、甘粛省などに比較的集中しているという。





( 2008.09.16 )

 


 中国各地で粉ミルクを飲んだ乳児が腎臓結石を発症する事例が相次ぎ、2人が死亡した事件で、ミルクを汚染していた有害物質メラミンが22社、計69ブランドから検出された。

 中国政府は同日、メラミン汚染が検出された全ブランドの販売禁止を命じた。 CCTVでは 「 乳製品の安全性を確保するため、政府の関係省庁は該当製品の撤収、封印、回収、処分を開始した 」 と報じた。

 前週発覚した同事件では、乳児1200人に健康障害が確認されているが、これまでは大手乳製品メーカー三鹿集団( Sanlu Group )が製造・販売した粉ミルクのみに限られているとみられていた。 しかし、事件に関連して実施された全国規模の調査で、さらに多くの粉ミルク・ブランドから汚染が検出された。

 中国政府は今回の事件について、粉ミルクのタンパク質含有量を増やす意図でメラミンを添加したとみられる搾乳業者らの責任を追及している。

 前日、国営各メディアは事件に関連して警察が容疑者2人を逮捕し、同事件での逮捕者は計4人になったと報じた。 新華社( Xinhua )通信によると、河北( Hebei )省警察が逮捕した4人のうち、2人がメラミンを添加したことを認めたという。

 今後もメラミンの被害を受けた乳児の数は増えると見込まれている。





( 2008.09.16 )

   


 2008年9月14日、米ラジオ局ボイスオブアメリカは化学物質メラミンが粉ミルクに混入し乳児に腎臓結石が多発した事件について、政府は8月初頭に事態を把握したものの五輪期間中の問題発覚を恐れ、公表を遅らせていた可能性があると報じた。

 問題の粉ミルクを製造したのは河北省石家庄市の三鹿集団。 先ごろ同社の田文華ティエン・ウェンホア理事長は取材に答え8月1日には問題を市当局に報告していたことを明かした。 回収された同社製品も8月6日前に製造されたもの。 8月初頭に問題を把握した後は混入がなかったことを示している。

 問題把握から公表まで6週間もの時間が経過した理由として、一部では8月8日からの五輪期間中に騒ぎが起きるのを嫌ったためとの見方が広がっている。 命に関わる問題を放置したとあって政府の対応には強い批判が集まっている。 衛生部の関係者は五輪のために情報を隠したとの疑惑を否定、現在もパラリンピック開催期間中だが情報を逐次公開していると反論した。





( 2008.09.17 )


 2008年9月16日、化学物質メラミンに汚染された粉ミルクが原因で乳幼児の腎結石が多発した問題に絡み、国家質検総局が全国の粉ミルクメーカーに検査を行った結果、渦中の 「 三鹿グループ 」 を含む22社の製品からメラミンが検出された。 新華社の報道。

 このほど国家質検総局が検査を行ったのは109社の491品目。 うち、メラミンが検出されたのは、22社の製品69品目だった。 この中には乳製品の国内最大手の蒙牛、伊利、光明といったメーカーも含まれている。 海外向けの製品もあったことが判明している。

 衛生部の発表では、これまで問題製品の粉ミルクを飲んだ乳児2人が死亡、1253人が治療を受けており、被害は全国的に広まっている。





( 2008.09.22 )

 

 2008年9月21日、有害物質メラミンに汚染された粉ミルクを飲用した乳幼児に腎結石が相次いでいる問題で、中国衛生部は同日時点で、現在も1万2892人の乳幼児が入院治療を受けており、うち104人が重症であることを発表した。 新華社の報道。

 なお、この問題に絡んで医療機関を受診し、すでにほぼ回復している乳幼児が3万9965人を数えたとしている。現在も入院中の乳幼児をあわせると、あわせて5万人超が被害にあったこととなる。 また、医療機関を受診した乳幼児の約82%が2歳以下であることもわかった。

 以上の症例はほとんどが、問題の三鹿グループ製の粉ミルクを飲用しており、現在のところは牛乳による被害は出ていないもよう。 また、9月に入ってからは死亡例は出ていないという。





( 2008.09.23 )


 2008年9月21日、中国各地で発生した 「 汚染粉ミルク事件 」 を受けて、全国の工商機関がこれまでに店頭から回収した乳製品は5680トンに上ることがわかった。 北京晩報が伝えた。

 また、中国乳業協会は会員企業に向け、緊急呼び掛けを行った。 それによると、企業はこれまで以上に品質検査を強化する一方、検査に合格した原料乳に対し適正価格で買い取ることなどが指示された。

 今回の事件は、原料乳の生産者が乳製品企業から不安定な買い取り価格を強いられてきたことが、一因と指摘されている。 そのため、緊急呼び掛けは、原料乳の生産者に対する経営支援を強化することが急務であると強調している。





( 2008.09.24 )

  


 2008年9月24日、 「 毎日経済新聞網 」 の報道によると、香港政府は、食品世界最大手・ネスレ社が中国で製造した業務用牛乳からメラミンが検出されたことを明らかにした。

 香港政府は、食品検査センターが21日に行った65品目の乳製品の検査で、山東省青島市で生産されたネスレ社の業務用牛乳( 1リットルパック )から微量のメラミンが検出されたと発表。

 また、香港メディアの報道によると、香港のスーパーでネスレ社製粉ミルク1品目からメラミンが検出されたため、各スーパーでは同社の粉ミルク製品を自主回収、撤去する動きが広がっているという。

 ネスレ( 中国 )有限公司は、業務用牛乳へのメラミン混入は認めたものの、粉ミルク製品については 「 香港標準・検定センター( STC )の検査でもメラミンは検出されておらず、安全である 」 と反論。 消費者がすでに購入した製品の返品問題について、現段階では明言を避けている。

 一方、シンガポール食品当局は21日、輸入販売している中国の伝統的なミルクキャンディ 「 大白兎[ 女乃 ]糖 」 からメラミンが検出されたと発表。 商品の回収を進めるとともに、中国から輸入した牛乳、乳製品の販売禁止措置を講じた。





( 2008.10.01 )


 2008年9月30日、香港紙 「 文匯報 」 は、国家質量監督検験検疫総局( 質検総局 )が成人用の健康食品として売られている粉ミルクにメラミン検査を行った結果、育児用粉ミルクの2倍の量が検出された製品もあったと報じた。

 報道によると、 「 三鹿集団 」 製粉ミルクからは2563mg/kgのメラミンが検出されたが、同じ河北省石家庄市にある宝城乳業有限公司製の成人用粉ミルクからは、その倍にあたる5577.29mg/kgのメラミンが検出された。 今回は全国のメーカー154社を対象に検査を実施したが、そのうち20社、31品目の製品からメラミンを検出。 合格率は87%だった。 質検総局によると、メラミンが検出された製品はすでに店頭から撤去されている。

 専門家によると、成人の場合は乳児と異なり、食品に少量のメラミンが含まれていても自分で身体の外に出す力があり、泌尿器系の結石を起こす恐れはないとしている。





( 2008.10.01 )



 中国産の牛乳や乳製品に有害物質メラミンが混入し、乳児4人が死亡、子ども5万3000人が被害を受けた事件で、中国政府は数か月前から牛乳の汚染を把握していたにもかかわらず、北京五輪( Beijing Olympics )に汚点を残さないよう隠ぺいしていた と、ジャーナリスト、人権団体、メディア評論家などが明らかにしている。

 評論家によると、五輪開催から約1ヵ月後の9月中旬に明るみに出たメラミンの混入事件だが、一部の中国人記者は汚染されたミルクを飲んだ赤ちゃんが病院に入院しているのを長い間把握していたものの、当局によって口止めされていた。

 中国南部の有力紙 「 南方周末( Southern Weekend ) 」 の編集者 Fu Jianfeng氏はブログで、7月には同紙記者の1人が、粉ミルクを飲んだ子どもたちが腎臓結石で重症になった理由を調べていたと明らかにした。

 ブログに掲載された Fu氏の記事は後に削除されたが、海外の中国語ウェブサイトでは読める可能性もある。 Fu氏からコメントは得られていない。

 最初に赤ちゃんが死亡したのは5月1日で、問題が公になる4ヵ月以上も前のことだった。

 国際人権団体 「 国境なき記者団( Reporters Without Borders ) 」 は、 「 中国当局は7月の時点で、五輪開催を控えて国のイメージに傷が付くことがないよう、メラミンが混入した牛乳の調査を妨害したことが徐々に明白になってきている 」 との声明を発表した。

 国務院( 内閣 )の調査によると、三鹿グループ( Sanlu Group )には前年12月から乳児が健康を害したとの苦情が寄せられ始めた。 また、同社本社がある河北( Hebei )省石家荘( Shijiazhuang )市の共産党職員は、五輪開幕6日前の8月2日に三鹿グループから報告を受けた後も1ヵ月以上も上部組織への報告を怠っていた。

 人権団体によると、世界保健機関( World Health Organisation、WHO )と国連( UN )はリスクの発覚が遅れたことに対し懸念を強めているが、中国政府は記者の口止めを続けており、問題の所在を明らかにし、再発を防止する上で重要な役割を担うメディアの報道に圧力を掛けているという。





( 2008.10.08 )

  

 2008年10月8日、7日付南方日報によると、韓国食品医薬品安全庁( KFDA )はこのほど、菓子メーカーで韓国最大手のロッテ製菓、スイスの食品大手ネスレ、米菓子大手マーズが中国で製造する菓子から有害物質メラミンを検出したと発表した。

 メラミンが検出されたのは、ロッテのビスケット 「 シュディ 」、 ネスレの 「 キットカット 」、 マーズの 「 M&M’s 」 と 「 スニッカーズ 」。 韓国国内でメラミンの混入を確認した加工食品はこれで10品目に増えた。

 ロッテは韓国に流通する問題商品の回収を決めるとともに、品質の安全が確認できるまで中国工場でのビスケット生産を停止すると発表した。

 ただネスレは、香港衛生署と自社の検査ではメラミン混入を確認していないとして韓国当局に再検査を要求。 マーズも、問題2商品の韓国からの一時的な回収を発表しながらも、韓国のメラミン検出濃度の基準が国際基準より厳しいと指摘。 アジア諸国はメラミン検出濃度の基準を国際基準に統一すべきだと主張した。





( 2008.12.02 )

  


 2008年12月1日、中国衛生部はメラミン汚染粉ミルクの被害乳児数を発表した。 29万人が泌尿器系統に結石が発生したほか、11人が死亡している。 新華社が伝えた。

 被害乳児数は9月10日から11月27日までの報告を合算した。 発表によると、29万人が治療を受け、入院患者数は述べ5万1900人に上った。 今なお861人が入院している。 重症患者数は154人。 11人が死亡したほか、6人の死亡が汚染粉ミルクの疑いがあるという。 なお山西省、江蘇省、広東省、新疆ウイグル自治区、甘粛省で死亡した乳児5人は汚染粉ミルク問題とは無関係だと判明している。

 衛生部によると、事件発生から2ヵ月が経過、患者の多くは治療が終了し患者数は減少傾向を示しているという。 メラミン汚染粉ミルク問題は五輪前には発覚していたとも伝えられ、対応の遅れが被害者数の拡大につながったと指摘されている。 29万人という空前の規模の被害となっただけに、責任の追及と防止策の徹底など今後の対応が注目される。





( 2009.01.13 )


 2009年1月12日、中国網によると、中国衛生部は同日定例記者会見を開き、08年に国内で起こった衛生関係の10大事件を発表。 非食用物質の使用や添加物の乱用など食の安全に関する問題が全国に及ぼした衝撃とその後の状況、対策についても紹介した。

 中国衛生部の毛群安マオ・チュンアン報道官によると、08年12月末までにスクリーニング検査を無料で受けた人は延べ2240万1000人に上る。 そのうち汚染粉ミルクを飲み健康に異常をきたした乳児は、全国で約29万6000人との報告があがっており、さらに入院し治療を受けている乳児は5万2898人、すでに回復し退院した乳児は5万2582人を数える。

 毛報道官は 「 三鹿集団 」 の汚染粉ミルク問題に対する同部門の一連の対応について、事件発生後、政府はただちに 「 食の安全 」 を解決最優先事項として対応、衛生部は特別チームを編成し、乳児へ無料のスクリーニング検査を行い、被害が確認された乳児の治療にあたるなど、全面的な対策を行ったと語った。 また、事故原因の徹底追及と、乳製品に対する観察検査システムの強化、品質の向上に向け全力をあげているとした。





( 2009.01.13 )

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 有害化学物質メラミンを混入した粉ミルクの問題が再燃している中国で、政府が報道各社に対し同問題をめぐる独自報道を禁止したと、国際ジャーナリスト連盟( International Federation of Journalists、IFJ )が4日、明らかにした。

 IFJは地元筋の情報として、広東( Guangdong )省の検閲官が報道各社に対し、 「 当局が公式に発表した情報のみ 」 を用いるよう命じたという。

 IFJは今週出した報告書のなかで、中国が国内外の記者への弾圧を強めているとの警告を行っている。

 2008年に大きな社会問題となったメラミン汚染は、粉ミルクのたんぱく質含有量を高く見せかけるために食品企業らが粉ミルクにメラミンを添加したことが発端で、汚染は粉ミルクを原料とする食品などにも拡大し、乳幼児6人が死亡、中国全土で約30万人の健康被害が明らかになった。

 だが、前月になって、事件後に廃棄されたはずのメラミンが粉ミルクに混入されて販売されているとの複数の報道があった。 国営メディアによると、警察当局 日、メラミン入り粉ミルクを製造販売したとして、渭南( Weinan )の食品会社の社長ら4人を逮捕している。





( 2010.07.09 )

 


 2010年7月9日、北京日報は記事 「 問題粉ミルクが 『 捲土重来 』 」 を掲載した。 青海省の乳製品メーカーの粉ミルクから基準値の500倍ものメラミンが検出されたという。

 6月25日、甘粛省品質技術監督局は粉ミルクのメラミン濃度検査を実施。 3つのサンプルから基準値の数十倍から500倍という高濃度のメラミンが検出された。 問題製品は青海省の東垣乳品工場が製造したもの。 同社製品は江蘇省、浙江省などで主に販売されているという。 甘粛省からの報告を受け、青海省当局は問題の粉ミルク38トンを押収した。

 捜査の結果、メラミンは河北省から購入した原料38トンに含まれていたことが判明した。 原料のメラミン濃度は基準値の500倍を超えているという。 また、6月22日には吉林省でもメラミン汚染粉ミルクが発見されている。 製造元は黒竜江省大慶市の企業。 当局は問題製品の回収を実施し、今月9日より吉林省の乳製品メーカー全社の検査を実施するという。

 中国では2008年、粉ミルクなど乳製品のメラミン汚染が発覚し、社会問題となった。 問題製品を販売した三鹿集団の社長は 終身刑 という重い刑事罰 を受けたほか、政府は食品衛生法の改訂を前倒しで実施するなど社会不安の沈静化に精力を注いだ。 それにもかかわらず、メラミン汚染が再発したことは大きな痛手となりそうだ。





( 2010.11.11 )

 
 中国で2008年に起きた、有害物質メラミンに汚染された粉ミルクで乳児6人が死亡した事件で、被害者に補償を求める運動をしていた男性に対し、北京の裁判所は10日、「公序をかく乱した罪」 で禁固2年半の判決を言い渡した。 男性側は控訴する方針。

 この有毒粉ミルク事件では、中国全土で30万人の子どもに腎臓の結石や尿路異常などの健康障害が生じたとされ、うち少なくとも6人が死亡した。 問題となったメラミンは、粉ミルクのタンパク質含有量を多く見せかけるために混入されていた。

 今回、判決を受けた趙聯海( Zhao Lianhai )被告も、子どもが被害を受けた1人。 被害者家族に情報を提供するウェブサイトを運営するなどの活動を行っていたが、前年12月、ほかの被害者らと補償を要求する抗議集会を行った後に逮捕された。

 趙被告が属する人権団体によると、判決を聞いた瞬間、被告は囚人服をひきちぎろうとしながら無実を叫んだ。 また被告はハンガーストライキも計画しているという。





( 2011.01.14 )

 

 2011年1月13日、中国を揺るがした2008年のメラミン汚染粉ミルク事件の 問題製品が、複数の業者により 再利用 されていた ことが明らかになった。 新華網が伝えた。

 昨年7月、青海省の企業が使用していた粉ミルク原料から基準値を超えたメラミンが検出された。 国務院食品安全委員会は関連部局と協力し調査を進めてきたが、その結果、メラミン汚染粉ミルク製品を再利用していた40案件を摘発した。 13日、国務院食品安全委員会弁公室が発表した。

 調査により、96人の容疑者が逮捕されたほか、官僚や担当者など191人に問責、訓戒などの処分が科される見通し。 国務院食品安全委員会弁公室担当者は 「 人民の健康に直接関わる食品安全はきわめて重要な問題だ 」 と強調。 「 今後、さらに違法行為の摘発を強化する 」 と宣言したほか、 「 各地方自治体及び監督部局の監督不足、収賄による不正な見逃しなどの責任を厳しく追及する 」 とコメントしている。





( 2012.07.24 )



 中国で発がん性物質を含む粉ミルクが見つかり、生産した湖南亜華乳業( Ava Dairy )が生産停止命令を受けていたことが分かった。 中国国家品質監督検査検疫総局( 国家質検総局、General Administration of Quality Supervision, Inspection and Quarantine )が23日発表した。

 国営新華社( Xinhua )通信によれば、湖南亜華乳業が前年7月~12月に生産した製品から高レベルの発がん性物質アフラトキシンが検出 され、同社は対象製品のリコールを開始した。

 国家質検総局は、問題の粉ミルクは主に湖南( Hunan )省や広東( Guangdong )省のスーパーマーケットで販売されたとしている。

 世界保健機関( World Health Organization、WHO )によると、アフラトキシンはカビの生えた餌を食べたウシの牛乳から見つかる毒素で、肝臓がんなどの発がんリスクを高める恐れがある。

 中国では過去にも食品の安全がたびたび問題になっており、政府は国民の不安を取り除き政府への信頼を取り戻すべく、違法食品の取り締まりを強化している。

 1ヵ月前には、乳製品メーカーの伊利( Yili )が生産した粉ミルクから高レベルの水銀が検出され、リコールにつながった。 前年12月には中国の乳製品大手、中国豪牛乳業( China Mengniu Dairy )の牛乳からもアフラトキシンが検出されている。

 2008年にはたんぱく質を豊富に含んでいると見せかけるため、粉ミルクに工業用化学物質のメラミンを違法に添加する事件が起きた。 汚染されたミルクを飲んだ乳児6人が死亡し、30万人が健康被害を受ける中国最大の食品問題 になった。