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2007.05.25 )

 


 有害なせき止め薬やペットフードなど 「危険な中国製品」 に対し国際社会の懸念が急速に強まる一方、中国国内でも有毒物質が混入した劣悪な医薬品や食品などが相次ぎ出回り、重大な事故も度々起きている。

 広東省の広州市では昨年5月、黒竜江省チチハル市の 「チチハル第2製薬」 が生産した注射液で患者が死亡したことが発覚。 報道によると、死者は11人に上り、注射液には有毒な工業用の化学製品が使われていた にもかかわらず、監督当局が見逃していたという。

 当局者を含む21人が処分を受けたが、監督当局による不十分なチェック体制は社会に衝撃を与え、政府の会議で再発防止を検討する事態となった。

 安徽省阜陽市でも2004年、でんぷんなどを原料とした粗悪な 「 偽粉ミルク 」 が原因で、乳児約230人が栄養不良となり12人が死亡した問題が表面化。 当局はやはり検査をせずに 「 合格証 」 を交付していた。

 農産物でも昨年夏、検疫当局がキクラゲやシイタケなどを使った50種類を対象に検査を実施したところ、安全基準を満たしていたのは32種類だけだった。 不合格品の多くから基準値を超える二酸化硫黄などが検出されたという。

 中国の食品管理当局者は 「 一部の業者が利潤追求第一の商売を続けている。 二酸化硫黄を多く使えば、色つやなどが良くなるからだ 」 と中国メディアに説明した。

 中国ではほかにも、トウモロコシのしんの粉末に紅色の工業用染料を混ぜた 「 偽唐辛子粉 」 や同じ染料を使ったアヒルの飼料が見つかった。 上海、広州でも養殖ヒラメから残留農薬や発がん性のある抗生物質が検出されて騒ぎになった。

 おもちゃも例外ではない。 中国紙、公益時報( 電子版 )は、有害物質を含んでいる恐れがあるとして中国産おもちゃへの警戒感が欧州市場で強まっていると指摘。 「 その影響で欧州には良質な製品が輸出される半面、国内には輸出できない悪質な製品が出回るようになった 」 と伝えている。