今度は殺虫剤 「ジクロルボス」、日生連のギョーザから検出

 中国製冷凍ギョーザによる中毒問題で、日本生活協同組合連合会( 日生協 )は5日、昨年11月に福島県内で販売した 「 CO・OP手作り餃子 」 から、これまで検出されていた 「 メタミドホス 」 とは別の有機リン系殺虫剤 「 ジクロルボス 」 が新たに検出されたと発表した。

 検出量は皮の部分で110ppmと、国の定める残留農薬基準を大幅に超えていた。 兵庫、千葉両県で見つかったギョーザと同じ中国の 「 天洋食品 」 製だが、製造日が異なっていた。

 日生協によると、ジクロルボスが検出されたのは福島県喜多方市のコープあいづプラザ店に納入された製品1袋。 製造日は昨年6月3日。

 同じ製品でメタミドホスの検出が相次いだため、日生協は今月4日になって改めてクレーム製品として保管していた問題のギョーザについて自前の検査機関で検査した結果、ジクロルボスが検出されたという。 検出量は、皮から110ppm、具材から0.42ppmで、皮の方が高濃度だった。

 昨年11月10日、同店職員から 「 オイルのようなにおいがきつくて食べられない 」 との苦情があり、店頭から製品を回収していた。

 日生協は輸入元の 「 ジェイティフーズ 」 ( JTF、東京都品川区 )に検査を依頼。 同社で物質の成分を分析する 「 ガスクロマトグラフ検査 」 を実施した結果、11月20日にトルエン、キシレン、ベンゼンが検出されたが、ジクロルボスは検出されなかった。

 日生協によると、これとは別に、仙台市内のみやぎ生協で昨年10月31日、同じ6月3日に製造された商品を実際に食べた組合員から 「 薬品のような味がした 」 と申し出があった。 JTFに確認を依頼したところ、ギョーザそのものより袋の方がにおいが強く、同社から 「 発生源は袋ではないか 」 と報告があった。 JTFではさらに、天洋食品や包材メーカーなどにも現地調査を実施したが、ジクロルボスは見つからず、原因が特定されなかったという。

 6月3日製造の同製品は、東北、首都圏、東海、四国、九州で販売されている。

 厚生労働省は5日、保健所を設置する全国の都道府県や市に対し、同日付で、ジクロルボスの検査やその結果報告、健康被害事例の情報収集を求める通知を出した。

 通知では、各自治体がすでに行っている冷凍ギョーザなど対象食品の検査の項目として、メタミドホスのほか、ジクロルボスも新たに加え、検査結果など把握した情報は速やかに厚労省に報告するよう要請している。

 厚労省監視安全課は 「 今回、冷凍ギョーザから検出されたのは高濃度で、残留農薬の可能性は低いと考えられる 」 と見ている。

( 2008年2月6日02時14分 読売新聞 )