( 2009.04.28 )
患者の8割は 「環境汚染」 が原因?
  全国に百か所、広がる 「癌の村」


 2009年4月27日、中国の時事週刊誌 「 鳳凰週刊 」 の記者、鄧飛ドン・フェイ氏は 「 中国に100か所近くある癌の村、途方にくれる数万人の癌患者 」 と題した記事を発表した。

  「 癌の村 」 として紹介されたのは、北京の中心部、天安門から50kmも離れていない夏[執/土]村。 村を囲むように流れる 「 鮑邱河 」 の色は真っ黒で、ひどい悪臭を放つ。 近代化が進む北京とはまるで別世界だ。 10年前までは約3000人が住んでいたが、今では経済的に引っ越す余裕のない人だけが残された。 村ではこの10年で30人が癌か白血病で亡くなっている。

 中国にはこうした 「 癌の村 」 が100か所近くも存在するという。 医学界では中国の癌患者の80%は環境汚染が原因と見ているが、汚染と健康被害の因果関係を立証するのは難しいと法律専門家は話す。 特に多いのは肺癌と乳腺癌。 30年前と比べ、それぞれ465%増と96%増となっている。

 医療費の負担も重い。 中国衛生部の08年のデータでは、入院患者の医療費は平均5446.5元( 約7万6000円 )。 だが、保険が適用されたのは平均わずか116元( 約1600円 )のみだ。 一人娘を白血病で亡くした馮さんは 「 汚染のせいで命を奪われて、医療費まで自己負担とは 」 と途方に暮れている。