日本はやがて中国に呑み込まれる …… いまだにそう考える日本人がいるのは馬鹿げている。 現実を知り、歴史を見れば彼らの持続的経済発展など不可能なことは明らかだ!


1.経済
   巨大マーケットの幻想

 「日本は中国に呑み込まれる」 「日本は中国の10分の1の国になる」 という予測が中国のみならず、日本の中にもあります。 しかし、そんなことは絶対にあり得ない
 例えば、2004年の中国のGDPは日本の3分の1、一人当たりに換算すると40分の1です。 さらに言えば、中国、インド、ロシアの3国を合わせても、GDPは日本の半分にも及ばない。 普通に考えれば、そんなに簡単に追いつける数字ではありません。
 中国は経済成長を続けて徐々に追い上げていますが、その成長率が未来永劫続くとは限らない。
 中国の持続的経済成長の可能性を否定する根拠は枚挙に暇がありませんが、例えば経済的基盤という問題があります。 いわゆるインフラ。 中国は、インフラがものすごく弱い。 いまだに整っていません。
 国内の問題を抜きにしたとしても、世界史において50年も100年も、経済が成長し続けた例はない。 台湾は約40年間にわたって10%の経済成長を続けていましたが、今は5、6%です。
 さらに言えば、中国経済における政府発表の数字は信憑性がありません。 嘘だと思ったほうがいい。
 日本は最近、格差社会になったなどと言われていますが、中国の格差は日本の比ではありません。 沿海と内陸、都市と農村、さらに都市内部にも大変な格差があります。 富の60%は、1%の党幹部に集中しており、農民のうちの7から8億人は1日1ドル以下の生活を余儀なくされています。 これは国連基準で最貧国の数字です。
 農民は約8億6千万人いますが、そのうち実働しているのは5億4千万人。 数億人単位の潜在的失業者がいるのです。 アメリカと比較してみると、アメリカは約5百万人の農民のうち、実働が285万人。 桁が違います。 また、大量失業の実態 がすごい。 ただし、中国の発表する失業人口には農民は入っていないから恐ろしい。
 中国が10%の高度経済成長を続けているとすると、人余りになるはずはありませんが、大卒者の失業率も深刻な問題 になっています。 大学を出ても、半分近い人が就職できません。 雇用の構造を見ると、毎年、最低2千万人の雇用を確保しなければならない はずですが、それができないとなると、中国の経済に関する数字は疑ってかかるしかないでしょう
 資本と技術の対外依存もひどい。 改革開放前は対外依存率はたったの4%でしかなかったものが、今や70%にも達しています。 改革開放からの20年間における海外からの中国投資は、調べたところによると6千億ドルにもなる。 ここまでに なると自力更生はできず、他力本願になるしかない。 つまり、他国の経済状態によって中国経済が左右されるということです。 ちなみに、日本の対外依存率は20%前後です。
 しかし、海外からの投資によって入ってきた6千億ドルは、そっくりそのまま海外に出ていく構造です。 いわゆるキャピタルーエスケープです。 党の中央組織部と公安部が国務院へ報告した資料によると、党の高級幹部の家族がこの20年間に海外に脱出した数は、118万7700人 にもなります。 彼らが 6千億ドルを持ち逃げ した。 入ったお金がすべて持ち逃げされたということです。 悪名高い不良債権はGDPの半分にもなるという説があります。 そもそも人民元の発行量が誰にもわからない のだから、正確な数字はわかりません。 日本は4%前後でしょう。
 不良債権の中でも深刻なのが、「三角債」 ( つけ回し=焦げつき債務 )です。 企業同士の売り掛け、または買い掛け債務の回収が滞り、債務のつけ回しをすることです。 帳簿上だけでぐるぐる回っているこの数字の規模は、一説によると1800兆円 にもなると言われています。
 このように不良債権だけを見ても、先は決して明るくないのがわかります。 こんな状態でも「 二十一世紀は中国の世紀だ 」 と言ってしまう中国人のセンスは日本人とは全く異なります。
 中国は安い労働力が売りです。 しかし、それも喪失しつつある。 資本と技術は、もっと労働力が安いベトナムやミヤンマーに移転されつつあります。
 そして、絶対に解決できないのが三農( 農民・農村・農業 )問題です。 6千万人の幹部が農村を指導していますが、こんなに人数が要るわけがない。 彼らの給料は農民の10倍です。 政府は5千万人のリストラを試みようとしていますが、その費用になんと7千億元かかると言います。 財政収入の41%。 実行不可能でしょう。
 食糧生産も年々減っています。 25年間にわたって、国連世界食糧計画から3500万人分の食糧援助を受けていましたが、それも去年いっぱいで終わってしまっている。 食糧危機も抱えているのです。 このように、持続的経済発展が不可能な要素が多々ありますから、中国が日本を呑み込むなどということはあり得ない。 全くの幻想です。
 国連発表の「 世界の個人の富の状況 」 によると日本は世界一で、一人2千万円も持っているのですから( 「 朝日新聞 」 夕刊、2006年12月6日 )。


2.政治
   汚職にまみれる中国共産党

 中国共産党はすでに末期的な状況にあります。 事実、胡錦濤を抜擢したことで有名な宋平という党の長老が 『中共は終わりだ』 と言っている のです。
 まず、党の地方組織は崩壊しているも同然です。 一億党員の拡大を目指して、資本家や大卒の入党を促進しても、それができない。
 例えばドラッカーは、「 それでも崩壊しないのは、解放軍の強い組織の存在と赤字だらけの国営企業は誰も引き取らないからだ 」 と言っています。
 いま中国政権を支えている存在は二つある と思っています。 一つは情報鎖国 です。 インターネットも新聞もテレビも全ての情報をコントロールしている。 情報をコントロールすることによって国民をコントロールしているのです。
 もう一つは、政治汚職 です。 政治汚職が可能な組織であるから、役人はその甘みを自ら手放すことはない。 それで体制が保たれているのです。 GDPの4分の1から5分の1が政治汚職によるものでしょう。
 汚職を取り締まろうとすると、みな金を持って逃げてしまい、体制は崩壊する。 だから、政治汚職は取り締まれないという負の連鎖です。
 中国政治の問題点というのは、有史以来、中央対地方、地方対地方の対立にあります。 これが中華の原理です。 ですから、一人の英明なる指導者が、党・政・軍の三つを支配しなければ、国は安定しません。
 選挙をはじめとする民意を問うシステムの確立は不可能な国です。 だから人民専制の強化を施していくしかない。 政治の近代化は成し得ることができないのです。


3.軍事・外交
   侵略し続けないと滅ぶ現実

 中国は欧米から兵営国家と言われています。 マックスーウェーバーはそれを家産制国家と言っています。
 だから軍備拡張に狂奔することは宿命と言えます。
 中国はいま、民族主義、愛国主義とともに、富強( 富国強兵 )が合い言葉です。 蒋介石の時代から、富国強兵は富強康楽と言い換えられていますが、これが中国人の永遠の夢です。
 ではなぜ軍拡を続けなければならないか。 国内の反体制派や暴動の鎮圧や少数民族の弾圧などには、ここまでの軍拡は必要ありません。
 軍拡の目的は資源とシーレーンの確保です。 パックスーシニカ( 中国による覇権 )を作り上げるしか、食糧やエネルギーなどの資源枯渇に対応できない からです。 ですから中国は、パキスタンで漁港を借りて軍港にしたり、ミヤンマーで島を借りて軍港にしたりしている。 シーレーンをアメリカに握られるわけにはいかないからです。 海に出て行かなければ二十一世紀の中国はないのです。
 では、中国の軍備がどれほどのものかというと、核惘喝以外の通常兵力では日本に勝てません。 国内では、日本ともう一回戦争をして勝たなければ本当の強い中国にはなれないという声もあります。
 中国が馬鹿げているのは、その自信過剰と時代錯誤です。 彼らは、世界の核戦争で勝って最後に生き残るのは中国だと言っています。 さらに、大陸間弾道ミサイルの技術で世界をリードしているのは中国だとも言っている。 そんなことは真っ赤な嘘です。
 彼らのような嘘を吹聴する国家と、外交において真の盟友関係になりうるのは、ならず者国家のボスしかありえないでしょう。 二十一世紀の戦争は二国間同士ではなくて、同盟関係を組んでの戦争になりますから、なんとも悲惨な状況です。
 中国はいま、インドやロシアと同盟関係を作ろうとしていますが、これは不可能です。 そもそも、インド、ロシア、中国は文明が全く違う。 文明が衝突します。 さらに、中国とインドは必ず資源を巡って衝突します。 だからやがて、「 新三国志演義 」 ということになるでしょう。
 中国は、3千年前から各王朝が中原を中心に膨張してきた国です。 これは、まぎれもない歴史法則なのです。 今の中国は明の3倍の領土です。 そして、領土膨張、つまり侵略ができなくなると、中国は滅びる。 これは歴史の法則なのです。


4.社会
   国民も逃げ出す七害八毒

 中国は世界最大の強盗国家です。 春秋戦国時代から今に至るまでそれは同じです。 二十世紀に入ってからも、匪賊は2千万人もいた。 これは軍隊の約10倍です。
 今日でも、どこに行っても列車強盗やバス強盗、辻強盗がいる。 列車襲撃は年300回にものぼり、最大襲撃人数は1万5千人にもなります。 これは、地方政府から情報が流れている。
 というのは、どんな貨物を積んでいるか、銃器類はどれくらい積んでいるか、正確な情報が流れています。 しかも、強盗に地方の民衆が参加しているくらいなのです。
 もっと身近な例で言うと、スーパーの万引きは売り上げの約10%にもなります。 キャリアカーまで万引きされる。 また、立件された刑事事件は2003年でなんと439万件。 これでも検挙率は推定30%なのです。
 こんな状態になっているのはなぜかと言えば、富が国民に行き渡らないからでしょう。 中国は1千万人の乞食の国でもあります。 一年有効で百元の 「乞食証」 なるものも出している。 職業として認めているのです
 黒道ヤクザの問題も深刻です。 第二の地方政府と言われている4千万のヤクザがいます。 ヤクザは裏で政府と結びついている。 とても複雑な仕組みになっています。
 中国は人間不信の社会です。 ことわざで、 「すべてが嘘、嘘でないのは詐欺師だけ」 というものがあるほどです。
 また、世界最大の売春大国です。 WHOの数字では600万人だとされていますが、専門家が冷静に見たところ、1千万人から3千万人はいるのではないかという大論争が繰り広げられています。 そして、売春による所得はGDPの約10%にのぼるのではないかとも推定されています。
 このように、中国社会は先進国とはとてもいえない状態ですが、それを 七害 と言います。 麻薬、強盗、誘拐、詐欺、売春、乞食、黒道 で七害。
 さらに中国人でさえ耐え難い社会現象として、八毒 というものがあります。 陥れる、ごまかす、誘拐、だます、ニセモノ、偽り、なりすます、粗悪 の八つです。
 この八毒に挙げられるように中国はニセモノ天国です。 世界のニセモノの80%を作っている。
 これらは、資本主義精神の汚染だと、資本主義のせいにしています。
 このような状況を受けて、中国での暴動は1日平均100件から300件に増えています。 さらに村対村の闘争も頻繁で、一つの省で年300回は行われている。
 そして中国人は国からどんどん逃げ出しています。 これをどうしても止められないため、 「走出去」 という 出国を奨励する国策 を掲げています。 すでに流民・盲流から国際盲流になっているのです。
 中国の金・モノ・人は恐ろしい勢いで大脱走を試みています。 欧米には年110万人から130万人、シベリアには年50万人、南アフリカにはここ数年だけで30万人が流入しています。
 そして、反日国家の中国にもかかわらず、日本への密入国者、日本国籍取得者の第一位は中国人であり、中国人の結婚相手の第一位も日本人なのです。
 トインビーが予言したように、やがて日本列島は中国人に埋め尽くされるかもしれません。


5.環境
   ドブ川に沈む負の連鎖

 上海だけで毎日、1300トンの糞便と、500余トンの汚水がそのまま川に流されています。 中国はドブに沈んでいこうとしている。
 日本人が観光に行って、最初の感想は 「汚い国」 でしょう。 中国の都市は幾重にもゴミに囲まれていて、さながら世界のゴミ捨て場です。
 水資源 の汚染と枯渇もひどい。 全国の688都市のうち、400都市が水不足です。 そして飲用水の90%、地下水の50%が汚染されている。 飲用水源は1%しか確保できない状況です。
 さらに、経済的膨張から生まれた公害も深刻です。 香港で出版された鄭義氏の著書で 『 中国の毀滅 』 という本がありますが、その中に一年のGDPを作るのに3年分のGDPに匹敵する再生不可能な公害を産出していると書いてあります。
 表面的には経済成長の真っただ中ですが、真面目に考えてみれば、国土が死に向かっていることは明らかです。
 また自然破壊もひどい。 国土の4分の1以上が砂漠化し、黄河の断流は深刻で年220日以上、長江は巨大な排水溝化しています。 森林も喪失している。
 これはもう食い止められません。 やがてやってくるのは中華型カタストロフィーです。 歴史的に見て、周期的に3年連続の水害、干ばつ、疫病で1千万人以上の餓死者が大量発生します。 十九世紀には3回くらいこの大飢饉が起こりました。 二十世紀に入っても1930年から1932年、次は大躍進の後、1960年代にありました。
 なぜ起こるのかというと、それは自然環境の悪化なのです。 人口が自然の許容範囲を越えた場合に起こる。
 2005年末の国務院の発表では中国の人口は13億600万人だということになっています。 しかし、同じ政府機構である改革開発委員会の数字では15億2千万人から3千万人だと報告されている。
 自然と社会のバランスは連鎖的悪循環の一途を辿るのみでしょう。
 国連の最も住みたい国の統計のトップはカナダであり、次が日本です。 中国には誰も住みたいとは思わない。


6.種族劣化
   病院にいけない4億人

 中国は有史以来、疫病の拡散の地です。 ペスト、コレラ、天然痘、インフルエンザと枚挙に暇がない。
 現在、エイズ患者 は1千万人以上とされており、年30%の勢いで増えています。 性病については、年1千6百万から2千万例とも言われている( WHOの推定 )。
 また肺病キャリアは3人に1人、B型肝炎キャリアは7億にものぼります。
 中国は医療衛生とは無縁な国です。 WHOの報告によると、「 医療の公平性 」 では188ヵ国中、186位です。 政府発表では一生病院と無縁な国民が4億以上いるという国なのです。
 「幸災楽禍」 「嫉富」 の国であり、「他人はすべて死ね、自分だけは生き残る」 「金持ちは妬む」 という国ですから、さもありなん。
 一方で麻薬経験者は4人に1人と言われています。
 複合的農薬汚染と食物中毒についても、見過ごせない問題です。 食物中毒者が年2千万人、死者30万人と言われています。 日本にも中国野菜が輸入されていますから注意すべきです。
 環境汚染による不妊の問題も深刻で、1億2千万組の夫婦の中で3千万組が不妊症です。 すでに25%が不妊症なのです。 50年後には種が絶滅する危機に瀕していると言ってよいでしょう。
 日本でも少子化か問題になっていますが、恐るるに足らず。 中国とは比べものになりません。


7.青少年
   拝金主義政策のツケ

 日本でも昨今、青少年犯罪が問題になっていますが、中国の青少年の凶悪化はその比ではありません。
 青少年の凶悪犯罪は月10万件。 2000年から2003年までの4年問、年4百万件を突破しています。
 先の環境問題の項でも述べましたが、青少年の精神異常者は17歳以下で3千万人います。
 これは、社会問題もありますが、「 小皇帝症候群 」 と言われる現象、いわゆる1人っ子政策による子ども中心の世の中の弊害によります。
 親離れがなかなかできず、自立心にも忍耐力にも欠けた子どもばかりが育ってしまった。 人民解放軍の兵士の中にも靴下やパンツさえ自分で洗濯できない「 小皇帝 」 が3人に1人の割合でいると言います。
 すでに大家族制度は崩壊しており、一方で超老人大国化か加速しています。
 今のインターネット世代はほぼ、文化大革命時の紅衛兵の二世にあたる問題児です。 社会主義社会に生まれた青少年の文化、道徳、社会への不適応は加速しているのです。
 僻病患者は2千6百万人という数字も出ています。
 こういう問題を国内で処理しきれないため、彼らは卑怯にも国外を攻撃することで求心力を保とうとしている。 その被害を被っているのが 日本 というわけです。
 皮肉にも、魯迅は 「今の青少年を見れば、その国の20年後を知る」 と言っています。 2004年に国連開発計画が発表した 「人間開発指数」平均寿命、教育達成度、国民所得などを元に算出したものですが、これではアメリカが8位、日本が9位、そして中国は94位です。


8.国家・民族
   もう外敵を作るしかない

 中国はアヘン戦争以来、100年以上経っても、二十一世紀になっても近代国家が作れない国です。 それはなぜか。
 中国は徳による儒教国家、王道国家を作ろうとしますが、そもそも近代国家である法治国家は王道国家の否定から作られます。
 中国は「 天下 」 という考え方なのですが、「 天下 」 は「 国家 」 ではない。 ですから、国民国家を作ることは不可能なのです。
 「 天下 」 というのは多元的な社会です。 様々な民族言語、宗教、文化文明を一元化しようとすると、それには巨大なエネルギーが必要です。 中国にはそのエネルギーが足りない。 だから国家は混乱するのです。
 社会主義イデオロギーにはすでに中国国民も不信を抱いています。 それに代わるのが愛国主義、民族主義ですが、その教育にも限界が見られる。
 富国強兵というのは軍事力だけでは成し得ることができません。 軍事力はハードの面ですが、ソフトがなければならない。 そのソフトというのは、民族の求心力です。
 しかし、中国は言語すら違う様々な56の民族を無理矢理、一つの中華民族として考えているので、民族に求心力が生まれるはずもない。 中華民族の創出など、100年経ってますが夢のまた夢なのです
 そこで何を考えるかというと、外敵を作る。 半世紀にわたって、反米、反印、反ソ、反越、そして反日と外に敵を作ることで民族の求心力を高めようとする。 天安門事件以降、反日しか生き延びる道はないのです
 ただし、いずれ中国は反米、反印に変化していきます。 その時、必ず日本を抱き込もうとするはずですから、わざわざ今、日本が中国にすり寄る必要はありません


9.文化・文明
   文明の自殺に走っている

 ハンチントンは、やがて中華文明とイスラム文明が連合して欧米と文明衝突すると言っていますが、これは完全に間違っています。
 今の中国はすでに中華諸民族の中の文化摩擦が絶えません。 チベット、モンゴル、ウイグルと内部での文明の衝突が起こっているのです。
 そもそも中華文明とは寄生の文明なのです。 北方の方から南に向かって次第に資源を食いつぶしながら拡散していき、領土を拡大できなくなると、この文明は消えていくのが宿命です
 中華文化・文明の拡散力はすでに唐の時代で終わっています。 漢字一つを考えてみてもわかるように、日本人は仮名を創り出し、契丹人は契丹文字を作り、ウイグル人はウイグル文字というように独自の文化を作り出しています。
 華化の力が及ばなくなり、西洋化に負けた後の中国というのは、「 文明の自殺 」 の状態です。 仏教化、華化はすでに衰退し、イスラム化と西洋化が残っているのみなのです。
 中国はこのように、とうとう社会主義新文明を創出することができませんでした。 党大会があるごとに、新しい社会主義文明を作るとかどうとか言いますが、決議するだけです。 決議だけでは何も作れない。 作ったのは、「七害」 と「八毒」 だけというお粗末な結果 だけです。
 最後に残る中華文明は、中華料理だけではないでしょうか。 しかしこれさえも残るかどうか、懐疑的です。
 これまで中国は 「 四最 」 だと言われていましたが、今では 「 五最 」 さらに 「 六最 」 とさえ言われている。 「人口最多」 「資源最小」 「欲望最大」 「道徳最低」 「汚職最盛」、そして 「人性最低」 です。
 中国は新しい王朝が生まれると、それに伴って再生してきた国です。 しかし、現在そのパワーはない。 この 「 六最 」 によって、再生する機能は消えていると言ってよい。
 そもそも改革開放路線こそが、中華文明の自殺だったのです。 纏足もチャイナドレスも科挙制度も捨てていく。 大家族制度も崩壊している。 伝統文化をすべて捨てて、西洋文化に呑み込まれていっているのです。
 だから、文明衝突の要素はすでにない。 中華料理しか残っていないのだから、衝突しうる文化的要素はすべてないのです。 衝突しようがない。
 日本文明の強さはその習合力にあります。 排他的な中華文明とは異質であり、日本文明は必ず残っていくでしょう。 独自の文化・文明すらない中国は、死んでも日本に勝てるわけがない のです。