中国 「アジア大会」





 マナーの悪さは言うに及ばず、審判はウソだらけで運営もお粗末の極み。 かの国で 「国際大会」 など、土台無理なお話だった ――。 さる12日に中国・広州で開幕した 「第16回アジア競技大会」。 ニュースでは決して映らない、噴飯もののレポートをご覧に入れよう。

 開幕に先立ち、い11月8日に現地で行われた男子サッカー予選の日本対中国戦( U-21 )では、君が代斉唱のアナウンスとともに中国人サポーターからブーイングが発生。 大半の観客は、起立を促されても応じようとしなかった。
金メダルを掲げる上野順恵。
左目は腫れ上がっている。
 そんな品性や規律のカケラもない今大会を象徴しているのが、女子柔道における不可解なジャッジであった。 もう一度、あらためて振り返ってみると、
 「さる14日には63キロ級の上野順恵選手が、準決勝で対戦した 北朝鮮選手に顔面を数回殴打 されました。 故意としか思えないのに審判は反則を取らず、優勝して表彰台に立った彼女の左眼は青く腫れ上がっていました。 また16日には、48キロ級で福見友子選手が明らかに優勢な試合運びだったにも拘らず、決勝で中国選手に判定負け を喫したのです」 ( スポーツ紙記者 )
 もとより公正さなど求めるべくもない国にあって、今まさに反日気運の只中。 …… が、どうやら原因はそれだけではなさそうだ。
 「前回までの柔道競技では、国際大会に準じて審判を選んでいたのですが、今回からはコンピユータによる抽選を導入したのです」
 そう話すのは、全国紙の運動部デスクである。
 「五輪など国際大会を経験した人を選ぶのであれば問題ありませんが、個々の技量を考えず、機械的に選出された審判を各試合に振り分けているのが実情なのです。 場合によってはこれまで大陸レベルの大会しか経験していない人が当たることもあります。 そのため、中国に有利な判定をする人を作為的に選んでいるのか、それとも単にその審判のレベルが低いのか、それさえ判然としないのです」
 今回取り入れられた 「 コンピュータ抽選 」 では、どんなキヤリアを積んだ審判が何人ぐらい登録されているのか、といった基本事項すら公表されていないというから、 「 素人審判 」 多発の温床には違いない。 とはいえ “標的” は、日本だけとは限らない。 さきの記者が続ける。
中国と対戦したマレーシアに、イエローとレッドを連発するという珍事。
試合は中国3-0マレーシアで、中国が勝利した。
 「13日にあった男子サッカー予選、中国対マレーシア戦のことです。 前半を終えて0対0、勝たなければ自動的に決勝トーナメントに進める2位に入れない中国は、開催国の意地がかかっていました」
 そんな大一番で、限りなく作為に近いジャッジが展開されたのだ。
 マレーシア側にイエローカード9枚、レッドカードが3枚も出されたのです。 軽いファウルで2枚目のイエローを貰って退場させられる選手の傍で、審判に理由を尋ねただけのキャプテンに一発レッドが出たりと、結局3人が退場となり、中国が3対Oで勝ちました。 国際大会には地元贔屓がつきものとはいえ、これはあまりに露骨でしたね」( 同 )
 マレーシアの監督は会見で 「 オーストラリア人の審判がおかしい 」 と怒りを露にしたが、あとの祭り。
 ルールを恣意的に運用し、確実に勝ちに導く。 およそスポーツとはかけ離れた芸当ではあるが、中国出身で日本に帰化した評論家の石平氏はこう断じるのだ。
 「そもそも、勝つためには手段を選ばないというのが国民性でスポーツやオリンピックの精神とは無縁の国。 彼らにとっての国際協調とは 『諸外国が自分たちのわがままを許すのならば、協調してあげよう』 というものなのです」




 そうした地で開かれている以上、スポーツニュースを眺めるだけでは見えてこない 「 事情 」 も盛り沢山だ。 さる現地駐在員が言う。
 「 広州の街中には今、とにかく 『 文明 』 という言葉が使われた看板が目に付きます。 『 文明的な生活を送ろう 』 あるいは 『 文明的な社会を作ろう 』 など。 つまりは “マナーを守ろう” ということです 」
 … が、ひとたび地下鉄に乗れば、そんなスローガンは一瞬にしてかき消されてしまう。 何しろ、携帯の電波が届くため、誰もが車内で声を張り上げてお喋りに夢中なのだ。 そして、競技場に移っても 「 マナー 」 はしっかり守られる。
 「 女子テニスで、伊達公子選手が敗れたさる21日の試合も、本当に酷いものでした 」
 こう話すのは、前出のデスクである。
 「 4大大会をはじめ通常のテニスの試合では、観客は携帯電話の電源を切るように言われます。 いうまでもなく着信音や会話が選手のプレーに影響を及ぼすからで、欧米では観客の成熟度も高く、ほとんど問題になることがありません 」
 そこへいくと、中国の 「 成熟度 」 はひと味違う。
 「 観客には常に静寂が求められるのに、携帯電話の電源を切らず、あちこちで電子音が鳴り響いていました。 そればかりか、会場内にいる客同士 『 どこにいる? 』 といった連絡を取り合っている。 伊達の対戦相手は中国の彭帥選手でしたが、さすがに彼女も耐えかねたか、音が響ぐたびに観客に向かって口元に指を立て 『 静かに 』 というジェスチャーを50回近く繰り返していましたよ 」 ( 同 )
 伊達は15日の団体戦でも、試合中に中国人ボランティアが記念写真を撮り始めるなど、調子を狂わされっぱなしであった。
 「 テニスの試合では、観客やスタッフは選手のコートチェンジの時以外は動くことを禁じられています。 が、中国の観客はお構いなしにウロウロ。 見かねたオフィシヤルが注意しても、その場は言う通りにするものの、すぐに勝手な行動を始める有様だったのです 」 ( 同 )
 さらに中国人のボールボーイのマナーにも激怒する場面があった。 待機する場所が毎回違う上、ボールを地面に置いたまま待機するボールボーイに対して、伊達はその度にボールボーイを睨みつけ、 「 ボールを拾って! 」 と怒鳴り声をあげたという。 我慢の限界に達した伊達公子はプレー中に看板を蹴飛ばしたり、ラケットをコートに叩き付けるなど大荒れだった。

 北京五輪から2年。 かの国の人民は 「国際大会」 なるものを未だ理解できていないようだ。 そして、それは取りも直さず運営側にも当てはまると指摘するのは、地元在住のジヤーナリストである。
 「 大会会場および選手村は全面的に禁酒・禁煙なのですが、酒に関してはプレスセンター内のレストランでビールが飲み放題。 それで中国メディアの連中は、持参したバッグに持ち出し禁止のビールを詰め込んでいくのです。 たばこも、選手村には 『 吸ったら罰金50元 』 などと張り紙があるのに、なぜか部屋には灰皿が置いてあります 」
 所持品検査に引っかからないよう、みな靴にライターを忍ばせて吸っているという。
 「 会場内では、組織委員会のメンバー自ら堂々と吸っている。 『 おかしいじゃないか 』 と質したら、『 開会式の前に待ち込んだものだからかまわないんだ 』 と開き直られました 」 ( 同 )
 さすがは人治国家だ。 さらに、こんな心配まで生じているという。
各地から集められた17歳~25歳の女性たちで、その多くは学生。
それにしても、身体の線がハッキリわかる超ボディコン…
 「各国の要人をエスコートする 『エチケットの天使』 と呼ばれる女性ボランティアがいます。 全国から選抜された細くて美しい女性ばかりで、ボディコンのワンピースというユニフォームがあまりにもセクシーすぎるという指摘 が出ています。 彼女たちは、横に立っている時に必要以上に身体をくっつけてきて、そのうち 『触られた』 なんて言い出しかねない雰囲気なのです」 ( 同 )
 そのため 「一種のハニートラップじゃないのか」 という声も上がっているというのだ。




 一方で、メディア対応は朝令暮改のオンパレード。 マスクをしてペアで打つ姿が注目を集めた 「 囲碁 」 会場では、
 「 当初は対戦風景を公開する予定だったのに、試合直前になって15分間の頭撮りしか許可が下りませんでした。 あとはまるでNHKの番組のように、対戦の様子を別室のモニターで観戦するだけという取材になってしまったのです 」 ( 前出記者 )
決勝で北朝鮮を1-0で破り金メダルを獲得。
なでしこジャパン、アジア大会初制覇!
 初優勝を果たしたなでしこジャパンについても、こんなドタバタがあった。
 「 18日に行われた、予選リーグ北朝鮮戦のあとの記者会見が直前にキャンセルされてしまった。 組織委員会に聞くと、 『 日本側が一方的に拒否した 』 という。 問い詰めると今度は 『 日本メデイアが要望しなかった 』。 さらには 『 アジアサッカー連盟が云々 』 と言い始め、結局ピッチのミックスゾーンでの囲み取材に落ち着いたのです 」 ( 同 )
 と、数え上げればキリがない。 そもそも、各国選手の情報がデータベース化され、閲覧ができるプレスセンターからして、以下の体たらくなのだ。
 「 このデータがとんだシロモノで、たとえばテコンドーの女子選手の 年齢が98歳 になっていたり、レスリングの男子選手の 体重がわずか6キロ だったり。 あるいはセーリングの選手の 身長が441センチ 、サッカー選手の 体重が569キロ など。 あまりに杜撰なので訂正を求めたところ、データベース管理の主任が出てきて、『各国からもたらされた情報を載せているだけ。 誤りがあっても我々のせいではない』 と ……。 つまりは腹を立てたら負け、ということなのでしょう 」 ( 同 )
 参加したのが運のつきということか。 脱力を禁じ得ないのだが、スポーツライターの玉木正之氏は、
 「運営はむちゃくちゃで、例えばダンススポーツの演技順の抽選で、中国がすべて採点で有利な最終演技者になるなんて絶対にありえない。 尖閣諸島の時と同じで、そういうことを平気でやってくるお国柄ですよ」
 としながらも、
 「 いっそのこと、これをケーススタディだと思えばいいのです 」
 ポンコツ大会も使いようだというのである。







 異常な五輪が終わった。 思想信条上、開会式も閉会式もあえて見ることはしなかったが、かつてナチスのベルリン五輪、旧ソ連のモスクワ五輪と並ぶ全体主義の祭典として、この五輪はともかく歴史にその名を残すことになると思う。

 「 100年有余の五輪運動史の中で、北京五輪は恒久的経典、歴史的巨碑 」 …… 閉会式を前にして、国営新華社通信は五輪を総括する論評でこう自賛したという。

 「 西洋文明と中華文明の精髄が融合、五輪運動をさらに広く世界規模にさせより大きな影響力をもたせたことこそ中国の貢献 」 「 世界は富強、民主、開放、和平、友誼を追求する大国のイメージを目にしたが、これは中華民族が五輪を通じ、世界に与えたあいさつ、贈り物だった 」

 しかし、お戯れはこれくらいにしておこう。 それなら 「 巨大施設の建設のための住民や労働者への強制処遇、事前のチベット、ウイグル族らの弾圧、そして政権への苦情を訴える一般住民や民主主義、宗教の活動家の除去 」 等々の現実はどう考えるのか、といった人々の怒りの声が聞こえてくるからだ。

 これほど自由と人権という価値に背を向け、独裁権力を恥ずかし気もなく振るい、国民の民族意識や国家意識を自らの政権への求心力維持のために利用し尽くした祭典もなかったのではないか、と思うのだ。

 日経は次のような数字を挙げている。
警備担当者数 = 155万人、
活動を制限された北京の人権活動家 = 50人、
当局による取材妨害 = 最低でも30件、
強制帰郷させられた出稼ぎ労働者 = 100万人以上、
規制された結果の北京市内の自動車交通量 = 21パーセント、
開幕後15日間で大気の質が良好な「一級」を記録した日数 = 8日。
 これは全て 「 期間限定 」 の 「 作られた文明都市 」 演出のために行使された 「 強権 」 の結果だったといって過言ではないだろう。 こう考えれば、開会式で観客を魅了したとされる少女の 「 口パク 」、少数民族としてやはり開会式に登場した漢民族の子供たちの 「 偽装 」、そして観客のマナーを加工する 「 文明応援隊 」 の大動員 …… などといったものはかわいいものにさえ思えてくる。

 共産主義は 「 ウソ 」 によって成り立つと、確かソルジェニーツィンが昔述べていたように記憶する。 しかし、今われわれはここにこそ、中国共産党独裁政権の 「 本性 」 をしかと見出し、今回の五輪にもその 「 本性 」 がいかんなく発揮されたことを確認すべきなのではないだろうか。





( 2012.06.07 )



バレーボール男子のロンドン五輪世界最終予選で、とんでもない事態が発生した。 試合前の練習時間に、中国選手のスパイクが 「 あさって 」 の方向に飛び、日本チーム主将の顔面を直撃。 専門家からは 「 意識して狙ったのではないか 」 といった見方も出ている。

2012年6月6日、東京体育館で五輪世界最終予選の第4日が行われ、世界15位の日本は同10位の中国と対戦した。




2大会連続五輪出場を狙う日本は、中国はなんとしても勝ちたい相手だったが、試合前の練習時間にアクシデントに見舞われた。

両チームがコートを半分ずつ使ってウォーミングアップしていたのだが、中国選手がジャンプしながら放ったスパイクが、日本チームの主将で、セッターを務める宇佐美大輔選手( 33 パナソニック )の顔面右側を直撃してしまう。

宇佐美選手の右目は大きく腫れ、試合後語ったところによると視界が 「 真っ白な状態になった 」。 アイシングして回復に努めたものの、腫れは引かず、急遽代わりに近藤茂選手( 29 )が出場した。

主将不在の日本チームは序盤で連続失点し、19-25で第1セットを失う。 第2セットは27-25で制したが、第3、4セットはミスも重なってあっさり落とし、1-3で中国に敗れてしまった。

試合後、近藤選手は 「 急に出る準備はしていたが、第1セットで僕がバタバタしてしてゲームが崩れてしまった 」 と語り、植田辰哉監督は 「 どんなことがあってもちゃんとやらないといけないが、( 宇佐美選手のケガで )メンバーチェンジなど選択肢がなくなったのが残念 」 と振り返った。 宇佐美選手の負傷が試合に大きく影響してしまったようだ。

日本は2勝2敗となり、勝ち点5でアジア勢4番手の5位に後退。 7日のオーストラリア戦に勝利しないと五輪出場は絶望的になる。




試合前の練習で相手チームの放ったボールが当たって負傷、というのはスポーツ界全体を見ても珍しい。 7日朝放送の情報番組 「 あさズバ!! 」 ( TBS系 )でも取り上げられた。

 司会のみのもんたさんは 「 あり得ないことが起きたよ 」 と驚く。 練習時の映像も紹介された。 中国選手がジャンプしてスパイクを打つのだが、そのボールはまっすぐではなく、右斜めに跳び、宇佐美選手の顔面を直撃している。 確かに、普通なら想定できない事態だ。

番組に解説者として登場した全日本女子バレー、前監督の柳本昌一氏も 「 初めてですね。 我々も見てて 」 と語る。 中国選手の動きは 「 絶対やってはいけないプレー 」 だとし、
「お互いが合意の上で、まっすぐに打つということで、コートを半分ずつ使っている。 ここまで言っちゃいけないと思うんですけど、意識して狙っていると言ってもいいぐらい。 完全なルール違反ですね」
 と話した。

ツイッターでも同様で、 「 わざとだろ … ストレートに打つ練習でどうやればプロレベルの選手が打ち損なってクロスに出るんだよ 」 「 中国ひどすぎるw あれ絶対狙っとるやろ! 」 といった声が挙がっていた。

中国のスポーツマンシップと言えば、サッカーの代表チームの国際試合でのラフプレーの多い 「 カンフーサッカー 」 などを思い浮かべてしまう。 元々イメージが良くないことも、疑惑に拍車をかけてしまっているようだ。

宇佐美選手はその後、病院で顔面打撲による右目の内出血と診断された。 7日のオーストラリア戦には出場する見込み。